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「NOPEC法案は石油価格を300ドルに上昇させる可能性がある」とOPECの最も影響力のあるエネルギー大臣が警告

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先日、「 NOPEC法案」というものがアメリカで上院で可決されました。ロイターによりますと、以下のようなものです。

OPEC提訴可能にする法案、米上院委が可決

米上院司法委員会は5日、石油輸出国機構(OPEC)やパートナー国の提訴を可能にする法案を17対4の賛成多数で可決した。この「石油生産輸出カルテル禁止(NOPEC)法案」は、共和党のグラスリー上院議員や民主党のクロブシャー上院議員らが提出した。

OPEC提訴を可能にする法案は、過去20年以上にわたり議会通過が実現してこなかった。だが、ガソリン高騰などを受けたインフレ高進に議員らは懸念を強めている。

法案が可決されれば、米司法長官はOPECや加盟国を連邦裁判所に提訴することが可能になる。OPECプラスの枠組みで協調するロシアなど非加盟産油国も提訴される可能性がある。 ロイター 2022/05/05)

 

専門家の中には、これが今後の商品市場の懸念材料となるのではないかという人たちがずいぶんといるようなのですが、アメリカ最大のエネルギー関連情報メディアのオイルプライス (oilprice.com)が、

「 NOPEC法案は、石油価格を 300ドルに押し上げる可能性がある」

というタイトルで、OPEC のエネルギー大臣や、アメリカの専門家や企業、団体の見解を掲載していました。「とにかくこの法案を成立させてはいけない」という内容です。

「それにしても、いくらなんでも300ドルは……」とは思いますが、このオイルプライスというウェブサイトはきわめて正当な情報メディアであり、少なくとも「そういう可能性はある」ということかもしれません。

 

ま……しかし……石油価格が 300ドルになったら、もう終わりですね。

 

今、アメリカでは、列車、トラック、農機具などに使われるディーゼル燃料の在庫が涸渇に近づいていることがたびたび報じられています。

 

(報道) アメリカの「ディーゼルの在庫」が異様に逼迫してきている。東海岸では在庫が3日分以下? (2022/05/13)

(報道) アメリカのエネルギー企業CEOが、この夏にアメリカで厳しいディーゼル不足が起きると警告 (2022/05/14)

 

石油価格が 300ドルになったり、ディーゼルが涸渇したりした場合、何が問題かというと、

「何もかも止まる」

のです。物流が全部止まってしまう。

もちろん食糧もですが、医薬品から日常品までのあらゆるものが止まります。

電力にいたっては、提供するのが難しくなる可能性さえあります。

いよいよ近づいてますね。

オイルプライスの記事をご紹介します。




 


NOPEC法案は石油価格を300ドルに上昇させる可能性がある

The NOPEC Bill Could Send Oil Prices To $300
OIL PRICE.com 2022/05/11

OPECの最も影響力のあるエネルギー大臣は、法案が石油価格を200%または300%も高騰させる可能性があると警告した。

米国が相場操縦のための OPEC 加盟国に対する訴訟への道を開くことを目的とした法案である NOPEC 法案を可決した場合、石油市場はさらに混乱に直面する可能性がある。

OPECの最も影響力のあるエネルギー大臣は、 NOPEC 法案の可決に対して警告し、石油価格が 200% または 300% 高騰する可能性があることを示唆した。

アラブ首長国連邦のエネルギー相スハイル・アル・マズロウエイ氏は、アブダビでの会議で、市場への供給が適切であることを保証するために OPEC が数十年にわたって実施してきたシステムについて言及し、それは適切なものだと述べた。

そして、エネルギー相以下のように述べた。

「そのシステムを妨害する場合は、あなたがたが求めているものを監視する必要がある。市場が混沌とした場合、石油価格が 200%または 300%上昇し、世界が処理できないことになるからだ」

アメリカのガソリン価格が過去最高を記録したため、一部の立法者たちは、米国司法長官が OPEC またはその加盟国を独占禁止法で訴えることを許可する NOPEC 法を復活させようとしている。

NOPEC 法案は、20年近く議会委員会で検討されてきたが、委員会の議論を通過したことはない。

NOPEC が法制化された場合、市場の混乱がさらに大きくなることを OPEC は警告している。

しかし、主権免除を撤廃する前例を設定することでアメリカに与える影響について警告しているのは OPEC だけではない。アメリカで最も強力な石油ロビーであるアメリカ石油協会(API)もそのような法律に反対しており、アメリカの石油およびガス産業と、世界とアメリカの利益に意図しない害をもたらすと主張している。

OPECを対象とした独占禁止法の形式は、ジョージ.W.ブッシュ大統領とバラク・オバマ大統領の下でさまざまな時期に議論されたが、どちらもそのような法案は拒否された。

今回、法案が上院での議論のために動かされるのか、それともジョー・バイデン大統領の机に移されるのかは不明であり、バイデン氏がそのような法案に署名するかどうかも不明だ。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は先週 、米国上院司法委員会による NOPEC 法案の承認についてコメントし、次のように述べている。

「私は現在、この法律について公式の立場を持っていませんが、この法律の潜在的な影響と意図しない結果の可能性は、特にプーチン大統領のウクライナ侵攻による世界のエネルギー市場にもたらされている、このダイナミックな瞬間には、さらなる研究と審議を必要とすると確信しています」

「私たちは、潜在的な影響が何であるかについて確かにいくつかの懸念を持っています」とサキ報道官は付け加えた。

主要貿易グループはすでにこの法案に反対を表明しており、アメリカの石油・ガス産業とアメリカの利益に逆効果をもたらす可能性があると主張している。

この法案は、 アメリカの石油およびガス産業に意図しない悪影響を与える可能性があると、アメリカ石油協会は述べた。 アメリカ石油協会は、以前の同様の議論中の際も NOPEC 法に反対している。

全米商工会議所もまた、先週、 NOPEC 法案に反対すると述べる旨を上院委員会で演説した。







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