2020年02月28日
患者数 83,265人
死者数 2,858人
中国での致死率 3.4%
中国以外の感染者数 4441人(前日比+1245人)
中国以外の死者数 68人(前日比+13人)
中国以外での致死率 1.5%
日本の感染者数 186人(前日比+15人)
2020年2月26日の新型コロナウイルスに関しての主な報道
・WHOが「パンデミックの可能性」と言及
・韓国の感染者数が2000人を突破
・韓国からの入国を制限する国と地域が50カ国に
・米国ニューヨークで700人が自主的な隔離
・日本は3月2日からすべての公立小中高を一斉休校に
・アメリカの株式市場が過去最大の下落
・オランダで最初の感染が確認される
・アイルランドで最初の感染が確認される
・アフリカのナイジェリアで最初の感染が確認される
中国以外での感染確認者数が急激に増えていまして、2月28日午前の時点で 100人以上の感染が確認されている国と地域は以下のようになります。
・韓国 2022人 死者 13人 (致死率 0.6%)
・イタリア 650人 死者 17人 (致死率 2.6%)
・イラン 245人 死者 26人 (致死率 10.6%)
・日本 186人 死者 4人 (致死率 2.1%)
韓国の急増ぶりはすごいですが、ただ、韓国の感染者数が急激に増加している理由としては、検査を行った人数そのものが日本よりはるかに多いということもあります。
韓国では、2月26日の時点で、「累計 2万8247人が検査を完了、1万6734人が検査中」と報じられています。
それに比べると、日本は 2月25日の時点で 1017人しか検査されていないですので、つまり、検査数自体が韓国の 10分の 1ほどになっていますので、今後、韓国と同じくらいの数の検査を行った場合は、日本の感染者数も韓国と同じくらいにはなるのではないでしょうか。
この韓国の感染確認数の急増を受けて、韓国からの入国を制限する国や地域が 50に拡大したと聯合ニュースは伝えています。
韓国外交部によると、国内での新型コロナウイルスの感染者急増を受け、28日午前6時現在、韓国人の入国を制限する国・地域は50となった。前日午後11時半の時点から5カ国が追加された。国連加盟国(193カ国)を基準にすると、世界の約4分の1の国々が韓国人に対する入国禁止や検疫強化などの措置を取っていることになる。
韓国人を全面的または部分的に入国禁止としているのは25カ国・地域で、アフリカ東部・インド洋の島国であるコモロが新たに加わった。
入国手続きを強化したのは25カ国・地域で、前日に比べ4カ国(クロアチア、アイスランド、ウクライナ、ボスニア・ヘルツェゴビナ)増えた。
ニューヨークでは、700人が 2週間「自主的に隔離」するように州の保健当局に要請されたとのことです。
日本政府は、2月27日、全国の小中高に 3月2日からの臨時休校を要請したことが報じられています。春休みまで休校措置を取ることを要請したということですが、こちらもいろいろと混乱しそうです。
また、世界的な新型コロナウイルスからの経済的影響の大きさへの懸念から、アメリカの株式市場が過去最大の下落を見せました。
27日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急落し、前日比1190.95ドル安の2万5766.64ドルで取引を終えた。1日の下げ幅として過去最大だった。
肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界経済の減速懸念が強まった。企業が相次いで業績を下方修正し、悪影響が顕在化。欧州株も大きく下げ、世界的な株安の連鎖が止まらない状況に陥った。 (共同通信)
ニューヨークダウのチャートは、1929年のアメリカの株価暴落から始まった「世界恐慌」の時代と同じ形を描き始めています。
世界恐慌の時と現在のアメリカの株価の推移の比較
・Bloomberg
先行きはわからないとはいえ、企業収益に深刻な影響が出ていることが明らかになっている中では、先行きも明るいとは言えないのかもしれません。
新たに感染が確認された間にとしては、オランダとアイルランドで最初の感染が確認され、アフリカのナイジェリアでも最初の感染が確認されたと報じられています。
コンサート、イベントの中止や、スポーツの無観客試合などが拡大していて、日本では、プロ野球は、オープン戦全 72試合を無観客で開催し、サッカーの Jリーグは、3月15日までの公式戦全 94試合の延期を発表しています。
他の国や地域でも以下のようなスポーツ大会が中止や延期などとなったことが伝えられています。
・バドミントン・BWFドイツオープン(3/3~3/8・ドイツ):中止
・スピードスケート・ショートトラック世界選手権(3/13~3/15・韓国ソウル):中止
・ITTF世界卓球団体戦(3/22~3/29・韓国):延期
・スケートボード国際オープン・五輪予選対象大会(4/13~4/19・中国):延期
経済と共に、エンタメやスポーツ界にも大きな影響が出始めています。
そして、2月28日に WHO は「パンデミックの可能性がある」と言及したことが報じられています。イタリア以外のヨーロッパやアメリカなどで感染が拡大すれば、数日のうちにも、パンデミック宣言が出されるのではないでしょうか。