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ノルウェーの北欧最大の石油開発事業者の石油とガス基地の周辺に「正体と目的が不明の無人機」が出現し続けている

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aftenbladet.no




北欧最大のエネルギー基地の周辺の異変

世界のエネルギー状況は、特にヨーロッパ等で厳しい状況が拡大していますが、ノルウェーの報道メディアが

「エクイノール社のエネルギー基地周辺に謎のドローン (無人機)が確認され続けている」

ということを報じていました。

エクイノール社は、北欧最大のエネルギー企業です。

ドローンの所属国も、目的も不明です。

最近、ロシアが、ウクライナへの侵攻について、特別軍事作戦から「部分的動員」つまり、「戦争」に発展させましたが、そのロシアは、世界のエネルギー供給において非常に大きな位置にあることはこの数ヶ月で確認され続けています。

 

[記事] 開戦 : ロシア大統領が発表した「部分的動員」についてのロシア連邦政府ウェブサイトの声明全文
 地球の記録 2022年9月21日

 

そして、欧米など主要国は、ロシアの天然ガス価格、あるいは石油価格に「上限を設定する」という、かなり無謀な行動に動いています。

なぜ、無謀かといいますと、ロシア側は「上限を設定するなら、それを承認した国へは、エネルギー輸出をしない」と断言しているからです。

(報道) 石油とガスの上限価格が設定された場合、「我々は何も供給しない」とプーチン大統領が明言 (2022/09/09)

西側が買わなくとも、ロシア産のエネルギーを購入する国はいくらでもあります(というか、そのほうが多い)。

つまり、特にヨーロッパは、さらなるエネルギー危機に陥る可能性が高いのですが、今日の米ブルームバーグは、

「 EU は、まもなくロシア産原油の上限価格を設定する」

報じています。

ロシア RT は以下のように報じています。

ブルームバーグ:EUはロシア産原油の上限価格を間もなく設定する可能性がある

RT 2022/09/23

欧州連合は、ロシアでの部分動員の発表後、数週間以内にロシアの石油価格の上限を設定する協定を締結する予定だと、米ブルームバーグが複数の情報筋を引用して報じた。

「この問題に詳しい人々によると、ウラジミール・プーチン大統領が部分的な動員を発表した後、石油価格の上限を設定する取り組みは勢いを増した」と資料は述べている。

当局によると、この措置は、欧州委員会によって提案される対ロシア制裁の新しいパッケージの一部になる可能性がある。

一方、情報筋の 1人によると、ロシアの石油に価格上限を課す計画は障害に直面しており、このイニシアチブがすべての EU 加盟国によって承認されるかどうかは定かではない。

米国のジャネット・イエレン財務長官は、ロシアからの原油価格を制限すること は、米国のインフレとの戦いに役立つと指摘している。

 

これが実施されれば、ヨーロッパのいくつかの国は「アウト」であり、たとえば現状のままですと、ヨーロッパの天然ガス貯蔵は、来年 3月には枯渇することがわかっています。

ロシアからのガス供給が再開されない場合のヨーロッパのガス貯蔵量の推移の予測

国際エネルギー機関

以下の記事をご参照下されば幸いです。

 

[記事] 終末の始まり : ロシアのガスプロムが「不可抗力により、ドイツへのガス供給を無期限に停止する可能性」を通告。国際エネルギー機関の見通しでは、来年3月までにヨーロッパのガス貯蔵量はゼロ
 In Deep 2022年7月19日

 

ヨーロッパの一部の国では、1月中にも一般へのガス供給ができなくなる可能性があるのです。

日本同様、ヨーロッパも 3月いっぱいくらいは気温が低い国が圧倒的に多いです。

そして、天然ガスにしても石油にしても、「上限が設定されれば、それを承認した国には、一切の輸出を停止する」とロシアは述べているのですから、本当に何もなくなってしまいます

ちなみに今は戦争中ですが、戦争にも多大なエネルギーが必要です。

ヨーロッパの自爆はあまりにも見事だとしか言えないのですが、それでも、被害をもっとも受けるのがヨーロッパの一般の企業であり、一般の人々です。

そのような中で、北欧最大のエネルギーのプラットフォーム周辺に正体不明のドローンが周回し続けているというのは、この正体が何かの推定はしませんけれど、不気味な話です。

ノルウェー沖で起きていることについて、アメリカのエネルギー分析メディアの報道をご紹介します。




 


ノルウェーの沖合いの油田とガス田の近くで目撃されている謎のドローンの情報を当局が調査している

Norway Investigates Mysterious Drone Sightings Near Offshore Oil & Gas Fields
Oilprice 2022/09/22

ノルウェー警察は、ノルウェー大陸棚の石油および天然ガスのプラットフォームの近くで未確認の無人偵察機が多数目撃されていることを調査している。

ノルウェーの新聞スタヴァンゲル・アフテンブラッド紙は、南ノルウェー警察局が少なくとも 6件のドローンの目撃例の調査を開始したと報じた

南ノルウェー警察地区の北海/環境部門の責任者は、次のように述べている。

「これらのドローンが飛行している可能性がある場所、そして、その意図は何か、あるいは、その背後にいるのは誰なのかを明確にするために調査を開始しました」

プラットフォームを運営する北欧最大のエネルギー企業エクイノール社 (Equinor) の代表者は、9月20日、ノルウェー沖のプラットフォームからわずか 50メートルの距離でドローンが観測され、先週にはクリスティンフィールドの近くでドローンが発見されたことを確認した。

ノルウェーの報道では、先週末、Gina Krog ガス田で 500メートル範囲内の安全地帯に違反しているドローンも発見されたという。

戦略的に重要な Gina Krog ガス田は、ヨーロッパに天然ガスを輸出する、スレイプナー (Sleipner A)ガス田の北西約 30キロメートルに位置している。

エクイノール社の広報担当者は 9月17日にドローンの目撃を確認し、「沖合での無人機観測に関してノルウェー当局と対話している」と述べた。

すべての事件は当局に報告されているが、ノルウェー連邦政府からの正式な対応の発表はまだない。

報告されたその他の最近の謎のドローン観測には、戦略的に重要エネルギー拠点の近くでの先週の目撃情報が含まれる。

無人偵察機が発見された距離は非常に広くなっており、少なくとも 1機の無人偵察機がフェロー諸島を出発し、ロシアの半飛び地であるカリーニングラードに向かうロシアの漁船の近くで発見されたと関係者は言う。

発見されたドローンの飛行経路、起源、または目的に関する明確な証拠はないが、最近の活動は、ロシアがヨーロッパに圧力をかけるためのツールとしてエネルギーを使用し、ロシア政府によるヨーロッパへの天然ガスの供給停止がガス価格を急騰させる可能性がある中で起きた。







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