米国モンタナ州の山林火災の現場より 9月6日
今年のアメリカの森林火災について報じるメディア
この夏の終わりのアメリカは、南東部ではテキサス州やフロリダ州がハリケーンの大きな被害を受けている渦中ですが、一方、西海岸から西北部にかけての広い地域では、「過去最悪レベルの山火事」が続いています。
アメリカは今、文字通り「火と水」の洗礼を同時に浴びているかのようです。
今回は現在のアメリカで最も大きな火災となっているモンタナ州の森林火災の光景をご紹介します。
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毎年、今頃の季節のアメリカは、数多くの山林火災が起こりますが、今年の夏のアメリカは、例年と比べて格段に件数も規模も大きいようで、冒頭の報道のように「過去最悪」というような山火事がたびたび発生しています。
アメリカの西部全域で多くの森林火災が発生していますが、今は、モンタナ州での森林火災が「手に負えない状態」になっていることが報じられています。
燃え上がるモンタナの森林
・KHQ
モンタナ州の場所
・Google Map
今年のアメリカで異常に森林火災が多い原因は、春の高温と夏の雨の少なさのせいだと説明されています。それらの要因により森林全体が乾燥していることに主な原因があるのではないかと。
この夏は、ワシントン州やオレゴン州、そしてカリフォルニア州などの西海岸の州で大規模な火災が続いていました。
カリフォルニアの火災での消防士 8月29日
そして、それらの西部地域の火災が継続している中、モンタナ州でも大規模な森林火災が8月に発生し、今も拡大を続けています。
煙を上げるモンタナ州イーグル・クリークのキャンプ場
報道によれば、それぞれの州の消火費用が予算をオーバーしてきており、モンタナ州の山林火災の消火にかかる費用に関しては、現在、FEMA (米国緊急事態管理庁)が消火費用の 75%を出資しているのだそう。
モンタナ州の山火事の様子は、「地獄絵図」のような迫力も増してきています。
9月初旬のモンタナ州の森林火災の現場より
アメリカだけではないですが、今の地球では山火事という自然災害は増加する一方となっています。
森林火災は人的被害があまり出ないために報じられることは少ないですが、環境に大きな影響を及ぼす自然災害としては、今、最も脅威の現象のひとつかもしれません。
そして、いろいろと理由はあるにしても、ここまで森林火災が増加した根本的な理由は誰にもわかっていません。