9月5日の NHK World の報道より
・Torrential rains kill more than 1,400 in India
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今年 8月中旬に、インドでのモンスーンの大雨による洪水や地滑りなどにより、700人以上の方が亡くなっていることを以下の記事でご紹介しました。
モンスーンの豪雨によるインドでの洪水と地滑りによる死者数が774人にのぼっていることが判明。特にケララ州は前代未聞の大惨事に
それから半月後、その被害は「さらに拡大」していることが判明しました。
9月3日、インド内務省は、大雨でのインドでの死者数が 1459人に達したと発表しました。
特に、南部のケララ州での死者数は 488人に上っており、洪水による被害としては、「今世紀最悪」とインド政府は述べています。
洪水の中を避難するケララ州の住民
しかし、被害はインド全体に及んでいまして、たとえば、北部にあるウッタル・プラデーシュ州北部でも、大規模な洪水で 256人が死亡したと発表されています。
下の地図に、ケララ州とウッタル・プラデーシュ州の場所を載せましたけれど、国土の広いインドで、これはもう相当離れている場所なわけで、今回のモンスーンの大雨被害が、インドの広範囲にわたっていると考えられそうです。
ケララ州とウッタル・プラデーシュ州の位置
・Google Map
この2州だけで、740人以上の方が亡くなっているわけですが、インド全体では、1400人以上の方が亡くなっているわけですので、とても広い範囲での大災害となっていることがわかります。
下の写真は、SNS などに投稿されていたインドの洪水の光景です。
また、その他、洪水によって清潔な飲料水が手に入りにくくなり、衛生状態の悪化から、ケララ州では感染症が広がっており、9月4日の報道によれば、感染症で 70人以上が亡くなっているとのこと。
ケララ州に設営された診療所で診察を受ける住民の人たち
・In flood-hit Kerala, an easily treatable disease has killed nearly 70 people
生命にかかわるタイプの感染症にかかっている人は、ケララ州だけで 800人以上いると考えられていますが、洪水によって多くの診療所が損傷を受けていて、公衆衛生が機能しにくくなっているようです。
これは、ケララ州だけではなく、他のインドでの洪水被害の被災地に共通する問題だとも考えられます。
洪水が圧倒的に増えている今、このような光景や問題が、インドだけではなく、他の多くの国や地域で「日常的に発生している」のが現状だということも事実です。