オーストラリアの山火事を伝える2019年3月4日の報道より
・CNN
アメリカやヨーロッパなど、北半球では、極端な寒波に見舞われる場所が多かった今年の 1月から 2月ですが、南半球のオーストラリアでは、極端な猛暑が続いていました。
そのような中で、山林火災が相次いでいたのですが、2月の後半にオーストラリアの南東部にあるビクトリア州で発生した山火事は、コントロール不能の状態で拡大を続けていて、日々、状態が悪化し続けていることが報じられています。
オーストラリア・ビクトリア州の位置
・Google Map
ビクトリア州には、オーストラリア最大の都市であるメルボルンがあります。
以下の山火事の煙は、メルボルンから撮影されたものですが、この火災による煙のすさまじさからも、現在発生している山火事の規模の大きさがわかります。
2019年3月2日 - 5日 ビクトリア州の山火事の煙の様子
山火事の煙で赤く染まる太陽と空
冒頭の CNN の報道のタイトルにありますように、オーストラリアの緊急事態管理局では、人々に、「命を守ることを最優先に、迅速な行動をして下さい」と呼びかけています。
現在、2000人の消防士たちが、消火に当たっていますが、3月5日の時点では、「山火事を制御できる見込みは立っていない」とのことです。
山火事の消火にあたる消防士たち
そして、このビクトリア州をはじめとしたオーストラリア南東部の今後の気候なのですが、もうそろそろオーストラリアの夏も終わりに近いというのに、「猛暑」と、そして極端な降雨不足が予想されています。
オーストラリアの東部から南東部にかけての気温は、場所により「 38℃」にまで上がる見込みがあり、また、今後、雨が降る可能性ですが、以下のように、東部から南東部まで、
「平年に比べて極端に雨が降らない見込み」
となっています。
2019年3月から5月のオーストラリアの降水予想
・Bureau of Meteorology, Australia
最高気温も、雨の少なさも、歴史的なものとなる見込みだとオーストラリア気象庁は述べています。
そのあたりからも、山火事が急速に収束に向かうというのは、今の時点では難しそうです。
北半球でも南半球でも極端な気象とそれによる災害が続きます。