2019年8月28日 大噴火を起こしたイタリア・ストロンボリ火山
イタリアのストロンボリ火山が、8月28日、近年最大級の大噴火を起こしました。
先月、以下の記事で、ストロンボリ火山をはじめとしたイタリアの火山活動が活発になっていることにふれましたが、今回の噴火は先月の噴火の規模を大きく上回るものでした。
広範な滅亡を導くとされるイタリアの超巨大火山カンピ・フレグレイの周辺状況が慌ただしい…。エトナ山の噴火の翌日にストロンボリ火山では史上最大規模の噴火が発生
7月の噴火では、噴煙が上空 2キロメートルにまで昇りましたが、8月28日の噴火では、上空 4.5キロメートルにまで噴煙が上昇するという大噴火でした。
ストロンボリ火山の場所
・Google Map
以下の動画は、観光地でもあるストロンボリ島近辺の海上にいた観光客の人たちが、爆発の瞬間を撮影したものです。船に迫ってくる黒い煙は、火砕流のようにも見えます。
https://youtu.be/Any2vFco-TE
この噴火での死傷者の情報はありませんが、イタリア航空当局は、航空機の運航に対して、最高警戒レベルのコードレッドを発令しています。
以下は、ストロンボリ火山の噴火の様子です。
大噴火を起こしたイタリア・ストロンボリ火山
イタリアの領域では、以下のように巨大な火山が連なっていまして、このうちのストロンボリ火山とエトナ山の活動が最近、非常に活発となっています。
・Google Map
なお、この地図の中にある「カンピ・フレグレイ」というのは、世界で最も危険な火山 10の 3位に位置している火山で、このカンピ・フグレイにまで活動が及んでいくと、イタリアは大きな影響を受けることになります。
世界で最も危険な火山 10 (2015年版)
1位:硫黄島(日本 / 東京都)
2位:アポヤケ山(ニカラグア)
3位:カンピ・フレグレイ(イタリア)
4位:阿蘇山(日本 / 熊本県)
5位:トランスメキシコ火山帯(メキシコ)
6位:アグン山(インドネシア)
7位:カメルーン山(カメルーン)
8位:タール山(フィリピン)
9位:マヨン山(フィリピン)
10位:ケルート山(インドネシア)
いずれにしましても、太陽活動が極小期に入ると共に、世界中の火山活動はさらに活発になってきているようです。