ミニ氷河期の到来 火山噴火と地震活動

終末的な様相を見せるバリ島アグン山の噴火。NASAはこの噴火が地球の寒冷化に結びつく可能性に言及

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アグン山の11月27日の噴火の様子

Agung volcano in Bali, Indonesia

11月29日の英国の報道より

express.co.uk

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先日、

54年ぶりに噴火したインドネシア・バリ島のアグン山の活動が噴煙9000メートルを上げる規模に。国家の噴火警戒レベルも最高レベルに

という記事でも取りあげましたインドネシア・バリ島にあるアグン山の噴火がさらに激化していまして、その様相は、近年の火山噴火では最も壮大なもののひとつといっていい光景となりつつあります。

噴火するアグン山

Sutopo Purwo Nugroho

vk.com

hazardlab.jp

アグン山の場所
Google Map

バリ島のデンパサール国際空港は 11月27日から閉鎖しており、その後、一部再開されていますが、欠航が多く、観光客なども数多く足止めされているようです。

アグン山の噴火を眺めながらのティータイムを過ごす観光客

Instagram

アグン山は過去に大変に大きな噴火を起こしている火山でして、今回の噴火も今後大規模なものに発展していく可能性があり、それを当局は最も警戒しているようです。

また、NASA は、このアグン山の噴火が長引いた場合、地球全体の気温を下げ、寒冷化を招く可能性があることに言及していました。

以下は、その報道からの抜粋です。

バリ島噴火「気候変動に影響が?」NASAが懸念〜冷夏の恐怖

hazardlab.jp 2017/11/30

活発な噴火活動が続くバリ島アグン山について、米航空宇宙局(NASA)は29日、火山灰を含む噴煙が周辺に広がっていく状況をとらえた衛星写真を公表し、「爆発が長期間にわたって続くと、20世紀最大のピナツボ山噴火のように、地球の気温に影響を及ぼすかもしれない」と懸念を示した。

標高3000メートル余りのアグン山から噴出する噴煙は、最大で高さ3000メートル上空に達しているが、成層圏に到達するほどの高度ではない。しかし、20世紀最大の噴火と言われた1991年6月のフィリピンのピナツボ山のケースでは、放出された大量の火山灰が34キロ上空の成層圏に達し、長期にわたってとどまったことから、世界中に拡散。日射量が極端に減少して世界中で異常気象が多発し、日本でも戦後最悪の冷夏で、米など農作物の収穫に影響を及ぼした経緯がある(1993年「平成の米騒動」)。

NASAのデヴィッド・コンシダインさんは「アグン山の噴煙の高さは、今は海抜9600メートル程度なので、成層圏に達する高さではない。しかし、噴火規模がさらに激化し、火山ガスに含まれる二酸化硫黄が熱帯低気圧などの影響で上空高くまで広がると、気候変動に影響を及ぼすかもしれない」と懸念を示している。

とのことです。

ただでさえ今年は、日本を含めた世界の各地で「早い冬の到来」に見舞われていまして、今後も気温が通常より低くなると予測されている国や地域が世界各地にあります。

それに加えて、このような巨大火山の噴火が続発していきますと、本格的な寒冷化時代のきっかけとなる可能性もありそうです。







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