2019年2月15日 カナダ南部のショーナボンで撮影された光柱
今年はヨーロッパや、ロシア、北米大陸などの広い範囲で、非常に厳しい寒波が続いています。
そのような中で、大気中の凍結した氷粒に光が反射して発生する「光柱」が、世界の多くの場所で観測され続けています。
冒頭のカナダ・サスカチュワン州のショーナボンは、アメリカのモンタナ州との国境に近い町ですが、このような幻想的ともいえるような壮大な光柱が観測されていました。
2月15日 カナダ・ショーナボン
この他にも、各地でとても美しい光柱、あるいは、やはり低い気温の中でのみ発生する「ダイヤモンドダスト」と呼ばれる現象とも似たような「光の塔」なども見られています。
この 10日くらいのあいだに出現した、そのような光の現象をご紹介させていただきたいと思います。
2019年2月の光柱とダイヤモンドダストのいくつか
2月上旬 カナダ・アルバータ州の空を飾った幻想的な光柱
2月8日 フィンランドのキッティラに出現した「光の塔」
2月14日 ロシア・サラトフでの光柱
2月9日 ロシア・サマーラの光柱
各地気温の劇的な低下と共に、色彩も明るさもかなり印象的なものが多くなっています。
春も近くなってきたとはいえ、以下の記事のように、中国では海面が凍結し、数百隻の漁船が立ち往生しているというような氷河期的な報道が今もなされているわけで、大気の動き次第では、まだ激しい寒さが続く場所もあるのかもしれません。
そのような際に、極めて気温が低くなった場所では、他のいくつかの条件が必要とはいえ、先ほどのような美しい光柱が出現しやすくなりますので、まだもう少しの間は、輝くような光柱を見られることがあるかもしれません。