ミニ氷河期の到来 異常な現象 異常気象

ミニ氷河期化するアメリカ:各地で観測史上最も早い強力な寒波、降雪に見舞われ続けている

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10月26日にマイナス33℃を記録した米モンタナ州ポトマック

NWS Missoula




 

大統領選挙が近づくアメリカですが、そのアメリカでは 10月20日過ぎから、広い範囲で、過去にないような強力な寒波に見舞われていて、各地で時期として、観測史上最低の気温、記録上で最も早い暴風雪、そして過去最大の降雪記録などが報告され続けています。

これは、北極からの冷たい大気がアメリカ全体に達しているためで、以下は、10月26日の北米の最低気温の平年との差異を示したものですが、アメリカ中央部は薄い紫色の分布となっていまして、これは平年より 20℃以上気温が低いことを示します。

2020年10月26日の北米の気温の平年との差異

GFS

このような大気の流れが長く続いていまして、10月のアメリカは「真冬」のような状態になる場所が各地で見られていたようです。

最近のアメリカの各地の記録をいくつかご紹介します。

モンタナ州
最も気温が低い地域では -33℃ を記録。全米のすべての記録で時期として最も低い気温としてアメリカ国立気象局が認定 (ABCニュース)。

カンザス州
ウィチタの国立気象局は、同州の記録で、最も早いみぞれや暴風雪が続くと予測されているため、その準備をするように市民に勧告 (カンザス州ニュース)。

オクラホマ州
歴史上最も早い時期の、そして同州史上最悪の「氷の嵐」に襲われ、少なくとも 30万世帯が停電。氷の嵐というのは、雪ではなく、あまりの低温により雨が大気中で氷となり降ってくる現象です (ワシントンポスト)。

10月28日 オクラホマ・シティ。氷の雨の後の光景

Stephen Jones

アイオワ州
観測史上最も早い降雪を記録 (watchers.news)。

ミネソタ州州
過去 140年間で最も早い時期の暴風雪に見舞われ、すべての時期を通した降雪量でも、過去 2番目となる降雪量を記録。各地で停電と交通の混乱に見舞われる (watchers.news)。

他にも各州で同じような記録となっているのですが、10月の段階でこれでは、今後のアメリカの気温の推移はどうなっていくのかとも思います。

このような「氷河期状態」となっている理由は、いくつもの条件が重なっているものと思われ、この冬は、非常に厳しい環境となりそうですが、もちろん、これはアメリカだけではなく、ラニーニャの影響を受けると考えられるすべての国や地域に当てはまりそうで、日本もこの冬は厳しくなる可能性のほうが高いと思われます。

長い冬がやって来るようです。







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