2022年9月29日、ウガンダのムベンデ村での赤十字社の医務官たち。AP
アフリカの比較的小国であるウガンダで、エボラ出血熱の蔓延を食い止めるために、「ロックダウン」を実施したことが AP 通信などで伝えられています。
ウガンダの場所
中国などもそうですが、もう何でもかんでもロックダウンという感じになってきていますが、ウガンダを調べていて知ったのは、
「ウガンダの大統領は、36年間も同じ人」
だということでした。
ヨウェリ・ムセベニ大統領という方です。
> イディ・アミン政権の転覆や、第二次ミルトン・オボテ政権への反乱に関与し1986年1月26日にカンパラを制圧、政権を掌握し1月29日に大統領に就任、以来35年もの間、大統領を務めている。内戦と腐敗の続いたウガンダで安定した政治と経済成長をもたらした。彼の在任はアフリカでのHIV/AIDSへの国家的対応の最も効果的な事例の一つに数えられる場合もある。
今、78歳だそうですから、人生の半分くらいを大統領として過ごしている。
なお、上の文章にあります、
> 彼の在任はアフリカでのHIV/AIDSへの国家的対応の最も効果的な事例の一つ
というフレーズから、「それっぽいなあ」と思って調べましたら、このムセベニ大統領は、世界経済フォーラムのメンバーでした。
ともあれ、今後どんな病気が流行しても、「ロックダウン」という言葉が世界中で復活しそうで、厄介なことです。
というより「エボラの新しいワクチンが登場」しそうですね。mRNA タイプの。
もうすでに多くの mRNA タイプのエボラワクチンの研究は進んでいますので、かなりあり得ることだと思います。
以下は、アメリカ国立衛生研究所 (NIH)にある 2018年の論文です。「修飾」というのは、遺伝子の「組換え」編集を意味します。
修飾された mRNA ベースのワクチンは、強力な免疫応答を誘発し、モルモットをエボラウイルス感染症から保護する
Modified mRNA-Based Vaccines Elicit Robust Immune Responses and Protect Guinea Pigs From Ebola Virus Disease
ウガンダのロックダウンにつしいて、AP 通信の報道をご紹介させていただきます。
ウガンダ政府、エボラ出血熱の蔓延を食い止めるために2つの地区をロックダウン
Uganda Locks Down 2 Districts in Bid to Stem Spread of Ebola
Associated Press 2022/10/16
ウガンダ当局は 10月15日、伝染病の蔓延を食い止める取り組みの一環として、エボラ出血熱の被害を受けた 2つの地区に移動の封鎖を課した。
ヨウェリ・ムセベニ大統領が発表したこのロックダウン措置は、ウガンダ中部のムベンデとカッサンダ地区の住民が、私的または公的手段でこれらの地域に出入りすることを禁止することを意味する。
バーを含むすべての娯楽施設と礼拝所は閉鎖を命じられ、これらの地区のすべての埋葬は保健当局によって監督されなければならない。
夜間外出禁止令も発令された。制限は少なくとも 21日間続く。
首都カンパラからウガンダ南西部に移動する貨物車両などは、引き続き運行を許可されているという。
「これらはエボラの拡大を抑えるための一時的な措置です」とムセベニ大統領は述べた。
エボラ出血熱は、当局がアウトブレイクを宣言した 9月20日以来、ウガンダで 58人に感染している。4人の医療従事者を含む少なくとも 19人が死亡した。
この新しい措置は、エボラ出血熱のホットスポットに住む一部の患者が密かに他の場所で治療を受けようとする可能性があるという懸念の中で行われた。ムベンデから逃れ、今月初めにカンパラの病院で死亡した 1人の男性がそうだった。
アフリカ疾病管理予防センターによると、ウガンダ当局は、既知のエボラ患者との 1,100人以上の接触を記録している。承認されたワクチンがないエボラのスーダン株は、この国で蔓延している。
ウイルス性出血熱として現れるエボラ出血熱は、発熱もマラリア同等の症状であるため、最初は検出が難しい場合がある。
エボラ出血熱は、感染者の体液や汚染された物質との接触によって広がる。症状としては、発熱、嘔吐、下痢、筋肉痛、時には内出血や外出血などがある。
エボラ出血熱は、197 年に南スーダンとコンゴで発生した 2 つの同時流行で初めて出現し、エボラ川近くの村で発生したことから、この病気の名前が付けられた。