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まるで噴煙のような煙が : イエローストーン国立公園で次から次へと山林火災が発生中。消失面積は現時点で東京ドーム80個分以上

投稿日:2016年8月13日 更新日:

煙を上げるイエローストーン国立公園

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今週はじめの 8月7日、アメリカのイエローストーン国立公園で小さな山林火災が発生しました。

すぐに鎮火するかと思っていたのですが、次々と小さな火災がイエローストーン各地で発生して、8月12日には「3回目の山林火災が発見」されたと報じられています。

8月12日の報道より

third-fire-yellowstoneBozeman Daily Chronicle

そして、最初の火災発生からついに1週間近く経とうとしていますが、いまだに鎮火していないようです。

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延焼するイエローストーンの森林

ys-fire-01KBZK

 

この火事で、8月8日の時点での火災の規模は 900エーカーに達したと報じられていまして、900エーカーと言われても、よくわからないですが、東京ドームに換算しますと、900エーカーは、東京ドーム 78個分ということですので、現在は、少なくとも、それ以上の規模に火災は広がっているようです。

かなりの面積だとは思いますが、何しろ、この夏は各地の熱波などのせいもあり、世界各地で山林火災が頻発しています。

アメリカも、夏になると、カリフォルニアなどをはじめとして、最近は必ずといっていいほどのように大きな火災が毎年何度も起こります。イエローストーンの位置と最近のアメリカの気温を比較してみました。

イエローストーンの場所
yellow-stone-map・Google Map

2016年8月12日のアメリカの最高気温
temperature-us-0812intellicast.com

アメリカでは、相変わらず最高気温 40℃を超えている場所があるようですが、イエローストーンのあるあたりは、熱波はないようです。

まあ、このイエローストーンは、やはりイエローストーン火山がある場所でもありますし、冒頭の「噴煙のような」煙を見ていますと、「いつかはわからないけれども、いつかは起きるであろうイエローストーンの噴火」というような言葉も思い出します。

最近、イエローストーンの「マグマ溜まり」が、予想を超えて、かなりの量になっているのではないかという研究について、

北朝鮮の超巨大火山「白頭山」が目覚める公算が大きくなる中、マグマ溜まりが極限かもしれないアメリカのイエローストーンにも新たな異変
In Deep 2016/04/19

で記したことがありますが、世界中で火山の噴火が増加している中、イエローストーンのような超巨大火山(スーパーボルケーノ)の噴火の動きも気になるところです。

最近、超巨大火山の噴火(特にカルデラ破局噴火)を、事前に予測できるかもしれないという研究報告が報道されていますが、予測できるにしても、できないにしても、超巨大火山がカルデラ噴火を起こした場合、地球の一部の地域は1度「リセット」に入るような状態になることは避けられないところです。

そのような超巨大火山のひとつであるイエローストーンで連続して火災が発生し続けているという出来事をご紹介しました。







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