戦争の時代 自然の力

ブラジル、アルゼンチンなど南米諸国のほとんどが、西側からの要請にもかかわらず「ウクライナへの武器の供給要請を拒否」

投稿日:




 

南米諸国はロシアや中国との経済協定を探る動きへ

以下の記事などで書きましたが、ドイツやアメリカが、高機能戦車などの重軍備をウクライナに提供することを決定して、ロシア側は激怒しています。

 

[記事] ドイツのジャンクと交換されるのは、それは核攻撃か、それとも偽りの平和か
In Deep 2023年1月28日

[記事] ドイツ外相のロシアへの宣戦布告を聞きながら、全体集団催眠の中で目覚める場所は天国か、それとも地獄か
In Deep 2023年1月26日

 

そのような中で、西側は「南米」にも、ウクライナへの武器供給をするように圧力を続けてきました。

ドイツやアメリカはいくつかの南米の国に正式に武器提供を要請しています。

しかし、多くの有力南米諸国が「その要請を拒否」したことが伝えられています。

南米は現在のブラジルなどを含めて「左翼政権が多い」にも関わらずです。

これにより、いわゆる G7側についている国は、非常に少ないことがさらに証明された感じでもあり、今の世界で、

「ウクライナを支援している国は、数としてマイノリティとなっている」

ということになっています。ほんの一握りの国だけがウクライナを支援しているという構図が次第に明らかになってきました。

日本が今後どうするのかはわからないですが、あまりマイナーの方向へと寄り添い過ぎるのもよくないのではないかなと思わないでもないです。

南米の武器供給の拒否について、海外の地政学サイトの記事です。




 


西側の圧力にもかかわらず、ラテンアメリカはウクライナへの武器の送付を拒否

Latin America refuses to send Ukraine weapons, despite Western pressure
geopoliticaleconomy.com 2023/01/30

ブラジル、アルゼンチン、コロンビアは、米国と EU の圧力にもかかわらず、ウクライナへの武器の送付を拒否した。ラテンアメリカの左翼指導者たちは、ロシアとの和平を主張し、西側の新しい冷戦での中立を求めた。

ブラジル、アルゼンチン、コロンビアは、米国と欧州連合によるウクライナへの武器送付の要請を拒否した。

ラテンアメリカとカリブ海地域で活動する米軍南部司令部の司令官は、1月19日、ワシントンがこの地域の国々にウクライナを武装させるよう圧力をかけていることを明らかにした。

米軍南部司令部は、「ラテンアメリカ諸国が、ロシアの装備を米国の装備に置き換えることを望んでいる - もしそれらの国がウクライナに(武器を)寄付したいのであれば」と、ローラ・J・リチャードソン陸軍大将は述べていた。

しかし、ラテンアメリカの左翼指導者たちはこれを拒否し、代わりに中立を維持し、平和を求めた。

キューバ、ベネズエラ、ニカラグアの社会主義政府は、NATO の拡大と米国の介入がウクライナでの戦争を引き起こしたと非難した。

メキシコの急進的なアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は、紛争を終わらせるために和平交渉を行うことを申し出た。

また、ボリビアとホンジュラスの左派政府も、ブラジル、アルゼンチン、コロンビアと共に、この代理戦争への参加を拒否した。

 

ブラジルのルラ大統領が、ウクライナへの戦車弾薬の送付を拒否

ドイツは 1月25日、ロシアに対する NATO の代理戦争が大幅にエスカレートする中、ウクライナに戦車を送ると発表した。

ドイツ政府はその後、ブラジル政府に、戦車弾薬をウクライナに輸送するよう要請した。しかし、新たに就任した左派のルラ・ダ・シルバ大統領は、これを拒否した。

ルラ氏は、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成される BRICS ブロックの共同創設者だ。彼は長い間、多極世界を呼びかけ、南南協力と地域統合を支持してきた。ルラ氏は、和平交渉を奨励する代わりに、ウクライナでの暴力を強化している西側諸国政府を非難した。

2022年の大統領選挙中、ルラ氏はホワイトハウスを批判し、「バイデン大統領がウクライナでの戦争に向けた武器を 400億ドル (約 5兆円)で購入すると発表した後、世界最大の経済大国であるアメリカが自国の子供たちに牛乳さえ与えられないなど言えるのはおかしくないか?」と述べている。

2022年5月のタイム誌とのインタビューで、ルラ氏は、西側の反ロシア・ヒステリーに反発し、ウクライナの指導者であるヴォロディミール・ゼレンスキー大統領は「プーチン氏と同じくらい戦争に責任がある。戦争では、犯罪者は一人だけにはならない」と述べた。

「私たちはいかなる種類の戦争にも関心がない。ウクライナとロシアの問題に関してブラジルが関心を持っている唯一の立場は平和である」と彼は 10月に付け加えた。「戦争は、破壊の時だ。世界は平和を必要とし、気候の問題に取り組み、飢餓を終わらせる必要がある」

 

コロンビアのペトロ大統領は、ウクライナへの武器供与に反対

コロンビア初の左翼大統領グスタボ・ペトロ氏は、米国がコロンビアにもウクライナに武器を与えるよう圧力をかけたことを明らかにした。

しかし、ペトロ大統領はそれを拒否し、代わりに平和を求めた。

1月24日にブエノスアイレスで開催されたラテンアメリカ・カリブ諸国共同体サミットでのコメントで、ペトロ大統領は、コロンビアが以前にロシアの軍事装備を「国内での独自の目的のために」購入したと述べた。

アメリカ政府は、コロンビア政府がそのロシアの装備をウクライナに送ることを望んでいるが、ペトロ大統領は、彼の国の憲法は国際平和を求めているため、それらの軍事技術は「コロンビア国内でガラクタとして残るだけだろう」と強調した。

「人類に起こりうる最善のことは、ウクライナとロシアの間の平和であり、戦争の延長ではない」とコロンビアの大統領はツイートした。

「戦争を長引かせることはしない」と彼は主張し、「侵略も封鎖もしない」と主張した。

 

アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は、ラテンアメリカはウクライナを武装させないと言った

ドイツのオラフ・ショルツ首相は 1月28日にアルゼンチンを訪問し、アルベルト・フェルナンデス大統領に軍事装備をウクライナに送るよう要請した。

フェルナンデス大統領はこれを拒否し、代わりに記者会見で「アルゼンチンや他のラテンアメリカ諸国は、ウクライナやその他の紛争地域に武器を提供する計画はない」と断言した。

フェルナンデス大統領は、ロシアがウクライナに侵攻したことを批判したが、戦争の終結を求め、エスカレーションではなく平和を求めた。

国際通貨基金 (IMF) との 440 億ドルの債務に陥っているフェルナンデス政権は、アルゼンチンと中国およびロシアとの関係を強化し、北京の一帯一路構想に参加した。

アルゼンチンは、拡張 BRICS+ブロックへの参加を申請している。また、アルゼンチンは、中国の招待により、2022年に仮想の BRICS サミットに参加した。







-戦争の時代, 自然の力
-, ,

Copyright© 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー , 2024 All Rights Reserved.