大量死 戦争の時代 異常な現象

ガザの空爆は「20世紀すべての紛争においての最大の民間人殺戮のひとつ」であることがイスラエルの新聞のデータで判明

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nextcenturyfoundation.org




20世紀の紛争で最悪の民間人の死亡率

10月7日に武装組織ハマスがイスラエルを襲撃したことから始まった、ガザでの紛争は、イスラエル軍の「無差別の空爆」という非常に凄惨な事態に至っています。

パレスチナの周辺国によるイスラエルへの攻撃も効果的になっているとも思えず、一方的な、ガザへの無差別攻撃が続いています。

最近の報道では、ガザの死者数は 1万8000人に迫る勢いであり、そして、その 70%が 女性と子どもだと報じられています。

(記事)イスラエルの攻撃によるガザの死者数が1万7000人を超える。犠牲者の70%が子どもと女性
BDW 2023年12月10日

また、ガザで「四肢切断にいたった子どもの数が、900人を超えている」と現地で治療にあたっていた医師が記者会見で述べています。

(記事)ガザで四肢切断の子どもの数が最多で 900人にのぼると現地で治療に当たっていた医師が発表
BDW 2023年11月29日

 

そんな中、英国のガーディアン紙が、イスラエルの新聞ハアレツの報道を伝えていましたが、そのデータによると、

「ガザの空爆の死者に占める民間人の割合は、20世紀の世界のすべての紛争の平均より高い」

ことがわかったと報じていました。

現代史上で類を見ない民間人の大殺戮となっていることが示されているわけですが、しかし、イスラエルにしてみれば、もともと、この戦争は、「イスラエルによるガザの民族浄化計画」であることが流出した書類でわかっていますので、その通りに動いているということになります。

以下の記事に書類の内容等があります。

(記事)戦争の目的は「イスラエルによるガザの民族浄化計画」であることがイスラエル情報省からの流出書類で判明
In Deep 2023年10月31日

 

世界は、この民族浄化戦争に対して、何ら実効的な措置は講じられていません。そして、イスラエルもやめる気はまったくないようです。

ですので、まだまだ一般人への殺戮は続いていくと見られます

ガーディアンの報道をご紹介します。





ガザ地区の空爆による死者の61%は民間人であることがイスラエルの研究で判明

Civilians make up 61% of Gaza deaths from airstrikes, Israeli study finds
Guardian 2023/12/09

データによると、死者に占める民間人の割合は、20世紀の世界のすべての紛争の平均よりも高い。


declassifieduk.org

イスラエルによるガザ空爆作戦は、民間人の死傷者数という点では近年で最も無差別なものであることが、イスラエルの新聞が発表した研究で明らかになった。

イスラエルの新聞ハアレツの分析は、イスラエル軍が 12月9日にガザ北部の支配を強化するために戦い、ガザ市シェジャイヤ地区を爆撃する一方、イスラエル軍が人々に伝えたエジプトとの南国境にある町ラファへの空爆も実施した中で発表された。

過去 24時間の完全な死者数は不明だが、ハマスが運営する保健省によると、ガザ中央部デリ・アルバラの主要病院は 71人の遺体を受け入れたと報告し、62人の遺体が南部主要都市カーンユニスのナセル病院に搬送されたと報じた。

ハアレツは、イスラエルオープン大学の社会学教授ヤギル・レヴィ氏による分析を発表し、2012年から 22年にかけてガザで行われた初期の 3回の作戦では、空爆による死者の総数に対する民間人の死者の割合が約 40%であったことを明らかにした。

しかし、現在の作戦「鉄の剣」では、最初の 3週間で、死者総数に占める民間人の割合は 61%に上昇し、レヴィ氏はガザ地区のイスラエル軍にとって「前例のない殺害」だったと述べた。

レヴィ氏によると、この比率は 20世紀の世界中のすべての紛争における民間人の平均犠牲者数よりも大幅に高いという。

レヴィ氏は以下のように結論付けた。

「大まかな結論としては、大規模な民間人の殺害はイスラエルの安全に何の貢献もしないだけでなく、イスラエルをさらに損なう基礎も含まれているということだ」

「故郷の廃墟と家族の喪失から立ち上がるガザの人々は、いかなる安全保障体制も耐えられない復讐を求めるだろう」

この調査は、イスラエル・パレスチナのメディアである +972マガジンとヘブライ語の報道機関ローカル・コールによる 10日前の調査を裏付けるもので、この調査ではイスラエルは、ガザの人々がハマスの支配者に反旗を翻すことを期待して、意図的に一般人の住宅街を標的にして民間人に大量の犠牲者を出していることが判明している

この数字は、12月8日の停戦を求める国連安全保障理事会の投票に拒否権を発動したことで世界的な批判と孤立に直面しているバイデン政権にとって不安な読みとなるだろう。

10月7日のハマスによるイスラエルへの致命的な攻撃に端を発した戦争開始以来、米国はイスラエル軍に対し、標的を選択する際により(攻撃目標を)選択的にするよう説得しようとしており、そして、イスラエル国防軍は、ガザの民間人の死亡者数が一貫して高いにもかかわらず、米国の勧告に従っていると述べている。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、米国がイスラエルに武器と外交支援を提供し続けることで「戦争犯罪に加担する」危険があると述べた。

アムネスティ・インターナショナル米国事務局長のポール・オブライエン氏は、「米国の拒否権発動により、米国政府は恥ずべきことに、ガザにおける膨大な民間人の苦しみ、驚異的な死者数、前例のない人道的大惨事に背を向けることになる」と述べた。

サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン・アル・サウード外相は 12月8日夜、ワシントンでアントニー・ブリンケン米国務長官と会談し、人道支援を届けるために停戦を確立するための「緊急措置」を求める圧力を維持した。

しかし、国連や他の援助機関は、たとえ人道支援のトラックがガザ地区に進入しても、ガザ南部での地上攻撃と全体的な治安の欠如により、物資の配布が妨げられているとしており、そして、飢餓と病気は蔓延している。

イスラエル国防軍は 12月8日の人質救出の試みは失敗に終わったと発表した。首席報道官のダニエル・ハガリ海軍大将は、「部隊はハマスの拠点を襲撃し、人質の拉致と捕虜に参加したテロリストを排除した」と述べた。

同氏は、この任務でイスラエル兵 2人が重傷を負い、人質は救出されていないと述べた。







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