インドの広い範囲で、時期としては異常に気温が高くなる状態が続いています。
特に、インドの中部から北部では大変な気温となっていまして、北部のラジャスタン州やウッタル・プラデーシュ州などで、最高気温 48℃を記録した場所も出てきています。
ラジャスタン州とウッタル・プラデーシュ州の場所
最近のインドは、毎年のように過去の最高気温を更新するような厳しい気温となる夏となることが多くなっていますが、今年も、まだ「暑さ本番前」の6月だというのに、大変な熱波に見舞われています。
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下は、6月4日と 6月5日のインド各地の最高気温です。中部から来たの多くの場所で 40℃を超えており、45℃以上の壮絶な猛暑に見舞われている場所も多いことがわかります。
6月4日のインド各地の最高気温
6月5日のインド各地の最高気温
報道によれば、正確な数値はまだわからないですが、暑さが理由で多くの人々が亡くなっている他、熱波と関係があると見られる感染症などの病気で、子どもを含む多数の人が影響を受けているということです。
ラジャスタン州の6月5日の様子
ニューデリーの女性 2017年6月4日
この暑さは、この後は一時的に和らぐという予想が出ていますが、本来ならモンスーンシーズンが近いこの時期の猛暑ということで、農業などを含む様々な影響が懸念されています。一昨年のインドでは、モンスーンの時期に十分な雨が降らず、大変な干ばつとなりました。
インド国内で、「なぜこんなに気候が過激になっているのか」という報道を見かけることがありますが、それはインドだけではなく、さまざまな地域で、今後さらに拡大する夏になる可能性が高そうです。