7月6日 ワシントン州シアトルにて
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アメリカ北西部のワシントン州最大の都市であるシアトルにお住まいのカメラマンが、7月6日、「不完全な虹」を撮影したことが話題となっています。
不完全な形の虹は、「何となく曖昧に一部が消えているような不完全なもの」なら見かけるものではあります。
たとえば下のような感じのものです。
2008年5月 ウクライナのプーリクにて
・Poolik vikerkaar, Incomplete rainbow
しかし、このシアトルの虹は、バサッと途中で切られたかのように分断していて、こういう形のものは珍しいと思います。
下は、やはり 7月にロシアのモスクワで撮影されたもので、不完全な虹のような趣をしていますが、これは彩雲に近いもののようです。
このような「虹のように見えるけれど、彩雲などの光学現象だった」という場合なら似たような現象は起きたりします。
7月1日 ロシア・モスクワにて
そして、今回のシアトルの「不完全な虹」に関心を持ったのは、「不完全なのに、とても鮮やか」だということでした。
最近、以下のようなタイトルの記事を書きました。
オスプレイの離着陸を間近に見た翌日、自分が生まれてから見た中で最も鮮やかな二重の虹を見た日に思う「なぜ世界中の虹は日々明るくなり続けているのか」
そこでも、やや不思議な虹などをご紹介していますが、虹が妙に日々鮮やかになっているような気がしていまして、そして、場合によっては「形が不自然に」なってきている気もします。
虹は単なる「現象」であり、一般的にはそれ以上の意味はないですが、しかし、私個人の中では、虹はそれなりに意味を持つものでもあります。
それについては上にリンクしました記事にも書いていますけれど、「虹が変わっていく」ということの中で起きている最近の世界の状況などを見まして、いろいろと思うところもある次第ではあります。