アメリカでは、コロナによる新たな死者数が過去半年ベースで最大となっており、また過去最悪の急激な増加を示しています。
全土での 1日平均の死者数は 2000人に達している中、アイダホ州では「死者の増加に葬儀場のスペースが追いついていない」と、ワシントンポストなどをはじめとして、各メディアが報じています。
以下は、アイダホ州の過去半年の新たな感染確認数と死者数の推移です。死者数は、半年前の数倍の平均となってきていることがわかります。
同期間のアメリカ全体の新たな死者数の推移は、以下のようになっています。
まだ冬を前にしてこのようになっているわけで、この冬はアメリカは大変な状況となる可能性が出てきているのかもしれません。
冬になると、ワクチンを接種された方々の ADE (抗体依存性増強)の発生も本格化すると思われますので、今後いったん収まったとしても、冬にはこの数倍、十数倍という数が示される可能性はそれなりに高そうです。
アイダホの状況について、報道を短くまとめていた NTD の報道をお伝えします。
ウイルスによる死亡者数が急増、アイダホ州の葬儀場が満員
NTDTV 2021/09/29
米国アイダホ州では、COVID-19で亡くなった人の数が急増したため、アイダホ州の葬儀場と遺体安置所が満員だと検死官たちは 9月26日に述べた。
アイダホ州で COVID-19 に感染して死亡する人の数が急激に増加している。エイダ郡の検死官であるオーエンス氏によると、9月26日に一部の地元の葬儀場は昨年新しく設営したものも含めて、遺体を保管するスペースがなくなったという。
遺体を保管するための大型トレーラーもここ数週間でほぼ満杯になった。
アメリカ保健福祉省のデータによると、9月26日の時点で、アイダホ州の ICU (集中治療室)病床の 90%が占有されており、 COVID-19 患者が占有する病床の割合は 58.6%と高くなっている。
犠牲者の家族の多くも COVID-19 に感染していることが多いため、遺体を最初に保管する必要があり、葬儀は故人の家族が回復するまで行えないと葬儀場の所有者たちは述べている。葬儀場の所有者たちは増加する死者数に対処するために葬儀場の能力を拡大するために懸命に努力している。
米国での COVID-19 による死亡者数は、先週 1日あたり平均 2031人に達し、3月1日以来最大だった。
ここまでです。
記事の中に、
> 病床の 90%が占有されており
とありますが、先日の CNN の報道で「アメリカでの新型コロナの入院費用は平均で 800万円以上で、重症化した場合は 3000万円以上」というものがありました。
それもご紹介しておきます。
新型コロナの入院費用、平均833万円 米調査
CNN 2021/09/26
米国で新型コロナウイルスに感染し入院した場合の平均的な費用は約 7万5000ドル(約 833万円)で、重症化して人工呼吸器の利用や集中治療室への数日間の収容を要すれば 30万ドル(約 3300万円)以上に達することが26日までにわかった。
今回の調査結果は非営利団体「フェア・ヘルス」が保険金請求の申請内容などを新たに調べて判明した。同団体は医療保険費などの問題で透明性を求める活動を進めている。
これによると、入院費などに関する交渉を終えて、患者側あるいは保険会社側が実際に支払った額は一般的な新型コロナ治療の適用では平均約 3万3500ドル(約 350万円)。より複雑な入院治療が要する場合は約 9万8000ドル(約 1000万円)だった。