2019年9月1日 カテゴリー５の勢力でバハマ諸島を直撃したハリケーン・ドリアン
アメリカ本土に向かうハリケーンとしては、最強クラスと言われるハリケーン「ドリアン」が、フロリダ州沖から東に位置するバハマ諸島を直撃しています。
ハリケーン・ドリアンがバハマ諸島に上陸した際の勢力は、ハリケーンの勢力での最大レベルとなるカテゴリー５で、その中心部の直撃を受けたバハマ諸島のアバコ島（グレート・アバコ島）では、大変な被害が出ているようです。
このアバコ島は、冒頭のハリケーン・ドリアンの気象図では、「金魚の目」のようにも見えるハリケーンの中心付近に位置する島です。
バハマ諸島アバコ島の場所
・Google Map
まだ詳細な被害の状態はわかっていないですが、SNS などに投稿されている写真や動画では、かなりの洪水となっていることがうかがえます。
2019年9月1日 アバコ島
以下は、アバコ島の様子が撮影された動画となります。
https://youtu.be/N4cFpolipVo
https://youtu.be/rqXQ42iAprI
風速も非常に強く、アバコ島では、最大瞬間風速秒速 100キロメートル（220マイル）を記録しました。
ハリケーン・ドリアンは、当初の予測では、フロリダ州に上陸すると見られていましたが、最新の予測進路は以下のようになっています。
2019年9月1日に発表されたハリケーン・ドリアンの予想進路
これを見ますと、内陸部に上陸はしないものの、フロリダ州からノースカロライナ州まで、広い範囲に影響を及ぼす可能性がある進路となっています。
特に、フロリダ州に接近する時にはカテゴリー４の勢力を保っている予測となっていますので、場所によっては、かなりの影響がありそうです。
すでに、フロリダ州には、非常事態が宣言されており、フロリダ州全域に影響が出るとして、当局は最大限の注意をうながしています。
なお、現在の予測のまま推移しますと、ハリケーン・ドリアンは、アメリカ本土に影響を与えるハリケーンとしては、1992年のハリケーン・アンドリューに匹敵する巨大ハリケーンとなる可能性があります。ハリケーン・アンドリューでは、65名が犠牲となり、同時に 250億円（約2兆7000億円）の経済被害が出ました。
今後の推移が気になるところです。