子どもたちを救助するウガンダ赤十字のスタッフたち
・Twenty five dead, scores missing in Uganda floods
先日、アフリカ南部が「 100年ぶりの大干ばつに見舞われている」ことについて、以下の記事で取りあげさせていただきました。
記録的な干ばつが発生しているのは、アフリカのナミビア、ジンバブエ、ザンビア、ボツワナ、南アフリカなどですが、そこから少し北にのぼった東アフリカに属するウガンダでは、「記録的な洪水」に見舞われています。
10月下旬から雨が降り止むことなく降り続けているようなのです。
2019年12月のウガンダ各地の様子
このウガンダの洪水は、少なくとも過去数十年では最悪のものとされていまして、現在までに少なくとも 25人が死亡し、数十人が行方不明となっています。
このウガンダを含めて、東アフリカのブルンジ、エチオピア、ケニア、ソマリア、タンザニアなどでは、地域的に、11月以来ずっと雨が降り続けている場所があり、壊滅的な洪水が発生していることが報じられています。
位置関係としては以下のようになります。
ビクトリアの滝が干上がるような極端な雨不足に見舞われているザンビアの隣国であるタンザニアは、記録的な大雨による大洪水が発生しているということになっているという、ややムチャクチャな気候配置となっているようなのです。
これら東アフリカの国々は、現在、約 200万人が洪水の影響を受けていると報じられています。
地域によっては「過去2ヵ月間、ほぼ絶え間なく雨が降り続けている」とのことで、歴史的にも例がないような大雨が続いているようです。
この雨は、少なくとも 12月末までは続くと予測されており、洪水の被害がさらに拡大することが懸念されています。
ウガンダなどでは、今回の洪水により都市機能やインフラそのものが大きく破壊されており、復興には莫大な費用がかかると見られていて、決して経済的に裕福な国ではないだけに、再興への道のりは厳しいものになる可能性があります。