インドとネパールの豪雨被害を伝える2019年7月17日の報道より
ほんの少し前まで、歴史的な水不足と大干ばつに見舞われていたインド、そして、ネパールが、モンスーンの雨季に入って以来、一転して、今度は歴史的な豪雨と大洪水に見舞われています。
豪雨と洪水は進行中であるため、正確な被害はわからない面がありますが、アメリカの CBS ニュースによれば、7月17日の時点で、インドでは少なくとも 180人の命が奪われたことがインド当局から発表されており、ネパールでは、67人が死亡したとされています。
7月15日 水没したインド・ガウハーティの村
7月14日 避難を開始するネパール・ラウタハト郡の人たち
7月10日 インドのカジランガ国立公園で洪水の中を進むインドサイ
・CBS
現在、インドとネパールで、およそ 1000万人が洪水の影響を受けていると報じられていまして、少なくとも 300万人が避難しているとのことです。
・TIME
バングラデシュでも豪雨が続いており、洪水被害が拡大する兆しがあるようです。
7月12日 道路が川と化したバングラデシュのダッカ
・CBS
そして、すでに豪雨による洪水が続いているインドとネパールでは、今週末、さらに激しい雨が降ると予測されています。
下の図で、「濃い緑」の地域は、今後数日は「全域で豪雨」が予測されていて、薄い緑の地域は、部分的に豪雨となると予測されています。
つまりは、これは「インド、ネパールのほぼ全域が、どこでも大雨になる可能性がある」ことを示しているものです。
2019年7月18日からの数日間のインドとネパールの降雨予想
それにしても、ほんの 3週間ほど前までのインドは激しい干ばつで、以下の地図の黄色の部分はすべて「記録的な干ばつと水不足」に見舞われていました。
7月1日時点でのインドの干ばつの状況
今回のモンスーンで、多くの場所で干ばつと水不足は解消されるでしょうけれど、しかし、今度は、インドとネパールは、「いつ終わるのかわからない豪雨の連続」の中にいます。
モンスーンの季節は、一般的には 9月まで続きますが、今の異常な雨がいつまで続くのかはわからない状況です。