2016年12月1日の中東アラビアネット英語版の記事より
先日、サウジアラビアで発生した並外れた悪天候に関して、
・サウジアラビアの砂漠が広範囲で雪に覆われる
2016/12/01
という記事を記しましたが、その後、サウジアラビアの天候はさらに激しいものとなっているようで、今度は「サウジアラビアでは経験したことのないような豪雨」に見舞われることにより、首都リヤドなどを含めて「砂漠が水没する」というような事態となっているようです。
サウジアラビアの首都リヤドは、地図で見ても「砂漠のど真ん中」ですが、そこが、冒頭の記事のように「海のようになった」というのです。
リヤドの場所
・Google Map
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冒頭のアラビアネットの写真の状態は、簡単にいいますと、下のような砂漠の中の道路の周囲が「水に囲まれてしまった」という構図です。
しかし、見た目だけの問題ではなく、この大雨による被害も深刻なようで、現地の報道によれば、12月1日の時点で、少なくとも 18人が洪水で亡くなったとのことです。
下は、現地の様子の写真です。
すべてリヤドとその周辺のものだと思われます。
大洪水に見舞われたリヤドの様子
・strangesounds.org
・english.alarabiya.net
・strangesounds.org
また、サウジアラビアでは、大雨や雪の他、各地で「雹(ひょう)」が降ったことが SNS などで報告されています。
サウジアラビアに降った雹 2016年12月1日
まるで雪国のような光景を現していますが、これらの場所はすべて砂漠です。
サウジアラビアのこの悪天候がいつまで続くのかは、報道に気象予測等が書かれていないですのでよくわからないですが、大雨と洪水だけでも珍しいサウジアラビアで、雪や雹も降っている状態が続いているというのは極めて珍しいです。
中東に入り込む大気の状態がこれまでとは大きく変化している可能性がうかがえます。