2016年11月4日のメキシコの報道より
この数日、メキシコ北部で非常に荒れた天候が各地に出現しているようで、その中でも「オヒナガ」という町に 11月3日に降った雹(ひょう)は、冒頭の報道の記事の見出しに「信じられないほどの」とあるような壮絶なものだったことが伝えられています。
「豪雨」という言葉がありますが、今回のメキシコの雹の状況は、まさに「豪雹」だったようです。
このメキシコのオヒナガという町は、初めて聞きましたが、アメリカのテキサス州との国境沿いにある町のようです。
オヒナガの場所
・Google Map
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下の動画は、滝のように降り落ちた雹が、あっという間に降り積もり、道路を川のように流れ出した様子です。
https://www.youtube.com/watch?v=iA9ACIXQM-0
何だか、氷河などの融解のような壮大な光景にも見えますが、雪や氷とは、基本的に無縁なメキシコ北部の砂漠が近い場所での話です。
雹に埋もれたトラクター
この雹は、特に農作物に甚大な被害を与えたそうで、地元の消防署長の発表では、地域によっては、作物の 90%が失われたと語っています。オヒナガは、綿、トウガラシ、トウモロコシなどの産地だそうですが、それらが極めて重大な損傷を受けたようです。
被害を受けた唐辛子畑
この日を中心に、北部メキシコでは各地で非常に荒れた天気が展開していたようで、タマウリパス州というメキシコ北東の州では、豪雨による洪水で非常事態宣言が州政府から発令されたりしており、全域が悪天候に見舞われていたようです。
この夏以来のメキシコは、例年にないほど、度重なる洪水に見舞われています。
ここまで洪水が多発しますと、農業被害などが累積しているような感じも受けますが、そこに加えて、メキシコでは珍しいといえる雹による被害も加わるということになってしまっています。