ミニ氷河期の到来 異常気象

凍りついたニュージャージー州のクランベリー畑に見るアメリカの異常な寒波

投稿日:

2019年11月4日 凍りついたニュージャージー州のクランベリー畑

New Jersey, USA, 11/4/2019




アメリカが現在、桁外れの寒波に見舞われていることは、数日前の In Deepの以下の記事で取りあげたことがあります。

ミニ氷河期の渦中のアメリカ : 観測史上最低の気温が次々と更新され、各地で100年来の早い降雪に。その影響で全米各地で農作物の収穫が完全に停止

そのアメリカのニュージャージー州から「凍結したクランベリー畑」の画像が投稿されていました。

投稿を読みますと、どうやら散水した後このようになってしまったようです。


fobosplanet

なぜ散水したのだろうと思いましたが、このクランベリー畑のある地域は、「平年なら散水して当然の気候」だというこうになるのかもしれません。

それが今年は、散水した直後に、このようになってしまったと。


fobosplanet

ニュージャージー州は、ニューヨークと隣接している場所で、気温はニューヨークと同じ推移だと思いますが、この日はどのような気温だったかといいますと、以下のようになっていました。

11月4日のアメリカ東部の朝の気温

ABC News

この日の朝は、氷点下近くまで下がっていたようで、それと風などの影響によって、クランベリー畑は凍結してしまったようです。

なお、今後のアメリカの予想気温を見て見てみましたら、さらに寒くなっていくようでして、11月8日のアメリカの予想最高気温を見ますと、シカゴなどでは、0℃となっています。もう一度書きますけれど、「最高気温」です。

体感気温を見ますと、以下のように激しい寒さとなる予測です。アメリカでは気温の表示は華氏ですが、華氏では「 32度」が摂氏 0度となります。

つまり、32以下の気温が表示されている場所は、氷点下ということになりますが、今週、アメリカ東部のほぼすべてが氷点下の体感気温となるようです。

11月8日のアメリカの予想体感気温

ABC News

このような気温ですと、ニュージャージー州のクランベリー畑の例に見るように、農作物には厳しい状態となっていると考えられます。

そして、このような気温がアメリカの東部から中央部に広く拡大しています。

皮肉なことに、現在、アメリカで平年より気温が高い場所は、激しい山火事が続くカリフォルニア州などの西部だけとなっています。他は、平年より低いか、激しく低い状態です。

なお、アメリカと同じように、現在、北極からの大気の影響を受けている北欧やロシアでも、時期としての観測史上最低クラスの気温が各地で記録されています。

この寒波のアジアへの影響はまだ見られませんが、今後、この冷たい大気が北半球に拡大していけば、同じような状況も起き得るかもしれません。







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