2016年6月8日のブラジルの報道より
ブラジル南部が歴史的な寒波に見舞われていて、サンタカタリーナ州という州では、6月8日に 14の都市で氷点下を記録し、 ウルビシという町では、氷点下 18℃というブラジルとしては異例の寒さとなったようです。また、今後さらに気温は下がるとみられ、氷点下 20℃を下回る場所も出てくると予測されています。
凍結したリオデジャネイロ州南部の町の6月8日の朝の様子
サンタカタリーナ州の場所
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ブラジル南部は南半球に位置しますので、これから冬に向かうとはいえ、たとえば、今回激しい寒さとなっているサンタカタリーナ州の州都フロリアノポリスの1年間の平均気温は以下のようになっています。
この州は、6月は比較的涼しい季節ということのようですが、それにしても、6月の平均最高気温 20.9℃、平均最低気温 13.4℃というのは、現在の氷点下 20℃とずいぶんと差があります。
ちなみに、オリンピックのおこなわれるリオデジャネイロ州も、このサンタカタリーナ州のすぐ北にあたり、比較的近い場所にあります。
この寒さが今後も長く続くとも思えませんが、仮にこの傾向で進んだ場合、もしかすると、今年のオリンピックは「厳寒の中で開催」というような可能性もないではないかもしれません。
ただ、ブラジルが寒くなることは悪いことばかりではなく、ここまで気温が下がりますと「蚊」の活動がほぼなくなると思われますので、ジカウイルスの感染の懸念が下がることが考えられ、予想より安全にオリンピック観戦ができるようになるかもしれません。