パンデミック 大量死 異常な現象

ノルウェーで統計開始以来はじめてとなる「若年世代の超過死亡」が発生中

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高齢者ではなく若者たちが

ノルウェーの公衆保健研究所(FHI)という機関が、ノルウェーでの超過死亡について報告していました。超過死亡はどこの国でも見られていることですが、ノルウェーでも超過死亡は、2022年頃から増加しており、特徴的なのは、

「若者世代の超過死亡が急激に増加している」

ことが示されていたことです。

若者世代とは、0歳から 39歳までです。

それ以上細かい年齢の分布は報道ではなされていないですので、最もこの超過死亡の影響を受けている世代は今ひとつわからないですが、グラフでは以下のようになります。

ノルウェーの2000年〜2023年までの10万人あたり死亡数の推移

nrk.no

ノルウェーでは、21世紀に入ってから、一貫して若者の死亡率は減少していたのが、ここにきて逆転したことになります。

ただ、全年齢層でいえば、ノルウェーでは(あるいは「ノルウェーでも」)2021年から超過死亡が続いています。

ノルウェーの2020年1月〜2022年12月の死亡数の推移(赤いラインは予想死亡数)

fhi.no

ここからノルウェー公衆保健研究所による発表についての報道です。

記事の後半では、若者たちが「さまざまな病気により受診する回数が増加している」ことなどにもふれられています。

なお、ノルウェーの人口は 540万人で、日本の 20分の1以下です。





若者の死亡者数の多さへの対応

Reagerer på høye dødstall blant unge
nrk.no 2024/03/04

少なくとも過去20年で初めて、ノルウェーの若者の超過死亡が記録された。「このようなものは見たことがない」と、ノルウェー公衆保健研究所の統計学者リチャード・オーブリー・ホワイトは言う。


統計学者のホワイト氏は、ノルウェーの若者の死亡率の増加を警告している。

リチャード・オーブリー・ホワイト氏は 8 年間にわたり、公衆保健研究所によるノルウェーの超過死亡率の監視に統計上の責任を負っていた。今、彼は気になるものを目にした。

2000年から 2019年までの期間、60歳未満の死亡率は明らかに連続的に減少してきたが、現在はこの傾向が逆転しているようだとホワイト氏は言う。

 

若者への影響が最も大きい

2年前にコロナ対策が終了したとき、ノルウェーの死亡率に異変が起きた。2022年には 11.5 パーセントもの超過死亡率が記録され、これは予想よりも 4,682人多い死亡者数に相当する。

当時、記録的な死者数を記録した主な原因は新型コロナであり、ノルウェーでは長年で初めて平均余命が引き下げられた。

超過死亡の増加は 2023年も続いているようだが、今回、予想以上に死亡しているのは高齢者だけではない。

公衆保健研究所によって得られた数値は、より若い年齢層でも有意な超過死亡率を示しているのだ。

計算によると、0 ~ 59 歳の年齢層での死亡数は、パンデミック以前の傾向よりも合計で 796人多い死者数となる。

この数字には大きな不確実性があり、結論として読み取ることはできないが、それにもかかわらず、この発見は憂慮すべきものであると言われている。

ノルウェーでは昨年、予想を上回る数の若者が死亡した。

パーセンテージで見ると、超過死亡率は 0~ 19歳と 20~ 39歳の年齢層で最も高くなっている。

超高齢者の超過死亡率の増加はそれほど顕著ではない。

この数字は「死因」については何も語っていない。それでも、研究者のリチャード・オーブリー・ホワイト氏は、新型コロナが有力な説明として際立っていると確信している。

アメリカの大規模な研究では、軽度の症状のコロナ感染でも、感染後 180日間死亡リスクが増加することが示されている。

ホワイト氏によると、別の研究では、次回感染したときにもリスクにさらされることが示されているという。

同氏は、繰り返される感染の波が公衆衛生に悪影響を及ぼすことを懸念している。

正確な死因については夏まではデータは完成しない。そのデータが完成して初めて、超過死亡の原因についての最終的な答えを得ることができるだろう。

研究によると、新型コロナ感染症は、とりわけ心臓病、糖尿病、神経疾患、うつ病、さらには自殺念慮などのリスクを高めることが示されている。(※ コメント / これはそのままワクチンにも当てはめられる部分です)

ホワイト氏は、「今後、さまざまな病気による死亡者数が増加すると思う」と述べた。

ホワイト氏は以前、パンデミック中に、人々が疲労困憊のため医師の診察を受ける回数が劇的に増加したと発表している。

最近の統計によると、病気休暇が最も増加しているのは 20代の若者であり、疲労による病気休暇は 2023年の最終四半期も増加し続けている。







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