日本同様の高い接種率を誇る国で
オーストラリアは、コロナワクチン接種率が大変に高い国のひとつで、2回までの接種率が 82% （83%の日本と似た数値です）、ブースター接種率が 75%となっています （日本のブースター接種率は、140%を超えていますが…）。
そのようなオーストラリアで、2022年から顕著になってきたのが、
「同国では過去になかったレベルの超過死亡」
と
「過去になかったレベルの出生数の減少」
です。
オーストラリアで、「超過死亡率の信じがたい増加」と 2022年からの「かつてないほどの疾患および認知症の増加」に対して、専門家が政府に正式な調査を要求
In Deep 2022年12月19日
衝撃的な数値。オーストラリアで、2021年後半の出生率が「約70%」減少していた。その理由について議員が議会質問で尋ねる：「原因は何なのか」と
In Deep 2022年11月29日
超過死亡数も、出生数の減少も、どちらも極端な数値なのですが、このうちの超過死亡率について、最近、オーストラリアの科学者たちによる論文が発表されました。
以下です。
オーストラリアの全死因死亡率の高い新しい体制とCOVID-19ワクチンの展開との間の因果関係の可能性
Probable causal association between Australia’s new regime of high all-cause mortality and its COVID-19 vaccine rollout
グラフが満載でわかりやすい論文で、その概要には以下のようにあります。
論文より
概要
オーストラリアの週ごとの全死因の死亡率は、パンデミックが宣言されてからの 13か月後までには、検出可能な超過死亡がなかったことを示している。
その後、COVID-19 ワクチンの展開と同期して、2021年 4月中旬に死亡率が段階的に増加した。 オーストラリアのワクチンの展開は、まず高齢者、障害者、先住民を優先した。
ワクチン接種期間 （2021年4月中旬から 2022年8月まで、6,200 万回のワクチンが接種された）は、ワクチン接種前の同じ期間の期間よりも全死因死亡率が 14% 大きい。その超過死亡率は 31± 1,000 人であり、この数は次のとおりとなっている。
これらの数字は、COVID-19 （の自然感染）による死、または COVID-19 によるものとして登録された死亡者数の 2倍以上だ。
さらに、すべての原因による死亡率の急激なピーク （2022年 1月中旬から 2月中旬 ; 2,600人が死亡した）は、ブースター接種の急速な展開 （同期間に 940万回のブースター施主がおこなわれた）、または気候の熱波と同期しており、 オーストラリアでの超過死亡率が COVID-19 ワクチンと因果関係があると結論付ける理由について、13の番号付きの引数を示す。
対応するオーストラリアのワクチン注射致死率は、約 0.05% であり、これを米国ワクチン有害事象報告システム (VAERS) およびインド、米国南部、米ミシガン州、そしてカナダ・オンタリオの全原因死亡率データから推定されたワクチン注射致死率値と比較した。
この論文に示された 13のグラフから、いくつかご紹介します。
まず、明確に示されるのは、
・1回目の後からすでに大幅に死亡数が増加している
ことです。
2016年から2022年までの死亡数と2回目までの接種数の推移
correlation-canada.org
そして、2021年に始まったブースター接種は、2回目接種以上に全死因での死亡数と相関しているように見えます。
ブースター接種数（黒いライン）と死亡数の推移 （水色のライン）
correlation-canada.org
論文には、オーストラリア各州の同様のグラフが掲載されていますが、どの州も同じです。
アメリカやカナダなどの同様のデータも載せられていまして、どの国もおおむね似ていますが、米ミシガンの州のものを載せておきたいと思います。
なお、これは、「25歳 - 64歳」という若い世代のデータです。
ミシガン州の1回、2回目、ブースター接種と死亡数の相関
correlation-canada.org
研究者たちは、数値や「当時の状況」の分析などから、この超過死亡は、
「 COVID-19 ワクチンが原因であると考えるのが合理的だ」
という結論に至っています。
しかし、問題なのは、たとえば日本なども含めて、「時間が経てば経つほど死亡数が増加し続けている」ということです。
時間が経てば経つほど「むしろ死亡率が加速」している…。2022年12月の人口動態統計速報を見て
地球の記録 2023年2月28日
日本では、「死産数」も今になって急増しています。
なぜ、日本の「死産数」は、接種開始から2年目にして、急増に転じたのか
In Deep 2023年3月26日
今後のことはわからないとはいえ、「まだ終わっていない」という可能性が高いです。
問題が予想以上に長引いていくと思える部分もあります。