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木星のオーロラは地球でのメカニズムから考えると「異常に不可解なもの」だったことが欧州宇宙機関の観測により判明

投稿日:

2017年10月30日の欧州宇宙機関のウェブサイトより

ESA

木星の北極のオーロラ
NASA

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地球で極地などにおいて多くのオーロラが観測されるように、宇宙の他の惑星などでもオーロラは観測されます。

有名なのは、この木星のオーロラで、下のように「木星の北極のオーロラ」が有名です。

ESA

地球のオーロラの場合、「南と北の極」は、どちらも影響を磁場から受けるために規則性があり、たとえば、北極でのオーロラが明るくなると、南極でのオーロラも明るくなるというような関係があります。

これまで、天文家たちは、他の惑星なども同じようなメカニズムでオーロラが行動しているはずだと考えていたのですが、最近の欧州宇宙機関(ESA)と NASA の観測により、

「木星のオーロラの動きはそういう規則性のない異常に不規則なもの」

だということが判明しました。

こうなってくると、オーロラの存在のメカニズムそのものが地球とは違っているということになり、天文学者たちの間に困惑が広がっているようです。

今回は ESA を報道していた記事を翻訳したいと思います。

ここからです。


Surprisingly erratic X-ray auroras discovered at Jupiter
THE WATCHERS 2017/10/30

驚くほど常軌を逸したX線オーロラが木星で発見される

ESAとNASAの宇宙望遠鏡は、木星の極で観測される強いオーロラが、地球の極座標で発生するオーロラとは異なり、北と南の極で、お互いに独立して行動することを明らかにした。これは非常に予想外の結果だ。

 

オーロラは、さまざまな宇宙の場所で観測されるものだ。オーロラの美しい光景は、星などを囲む大気層に衝突する帯電した原子粒子の流れ(電子およびイオン)によって引き起こされる。

地球では、オーロラは北と南の極座標がお互いに鏡映する傾向があり、北極で明るくなると、一般に南極でも明るくなる。

これまで天文学者たちは、他の惑星などでもオーロラが地球と同じような動きをするだろうと予測していた。

しかし、ネイチャーに掲載された新しい研究では、木星のオーロラにそのような規則性がないことが明らかになったのだ。

この研究では、欧州宇宙機関の X線観測衛星 XMM-Newton (ニュートン)と、NASA のチャンドラ X線観測衛星の観測装置がを使い、木星の極地でオーロラによって生成された高エネルギー X線を観測した。

その結果、南の極のオーロラは 11分おきに一貫して脈打つことが判明したが、惑星の北極のオーロラはそれと連動せずに、混沌として広がった。

英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのムラード(Mullard)宇宙科学研究所の所長であり、ハーバード・スミソニアンセンターのウィリアム・ダン氏(William Dunn)は「これらのオーロラは、私たちが地球でよく知っているもののように一貫して行動しているようには見えないのです」と述べる。

「私たちは、木星の磁場によって活動が調整されるものと考えていましたが、しかし、現実はそうではありませんでした。私たちが観測したこのオーロラの動きには本当に困惑しています」

「木星は、この明るくてエネルギッシュな X線オーロラを、それをサポートする星がなく、どのように発生させて、そしてどのようにしてそれぞれの極で独立した動きをしているのかは今のところわからないとしか言えないのです」

今回の観測結果は、オーロラというものが宇宙全体でどのように生成されているかについての疑問を提起するだけでなく、木星での「独自に脈動するオーロラ」は、惑星自体がどのようにエネルギーの高い噴出物を作り出しているかについての理解と結びつくかもしれないことをも示唆している。







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