発ガンや遺伝子取り込みだけの問題ではない模様
元 LNP/RNA バイオテクノロジーのデザイナーであるクリスティ・ローラ・グレース(Christie Laura Grace)さんの X への投稿については、たびたび取り上げさせていただいいています。
どれも難解は難解ですが、ご自身の持つ豊富な知識と見識と共に、それぞれの案件に該当する論文や資料も添付されており、理解できるかどうかは別として、納得性のある投稿を続けられています。
脂質ナノ粒子が血栓や心筋炎の原因となるメカニズムを説明していたものをご紹介したのが以下です。
(記事)脂質ナノ粒子 / RNAバイオテクノロジーの元設計者の方の「有害事象の根本」に関する投稿全文
地球の記録 2023年12月15日
以下の記事の後半では、ワクチンに含まれているとも言われていた酸化グラフェン含有を「明確に否定」する投稿を取り上げました。
(記事)酸化グラフェン含有の明確な否定根拠を読み、この3年間、数々なトリックの攻撃を受け続けていたことを再認識する
In Deep 2023年12月24日
今回は、
「ワクチンの DNA汚染が大動脈解離を引き起こすメカニズム」
について述べていた投稿をご紹介します。
相変わらず難解で、私が理解して翻訳しているかどうかといわれれば、何ともいえないのですが、これも後世への「資料」として残しておきたいと思いました。
mRNA ワクチンに含まれる(しかも、宿命的に含まれてしまう)外来 DNA が、大動脈解離の原因となり得ることを明確にしています。
示されていた図は必要に応じて載せます。論文へのリンクはすべて掲載します。
なお、文中に「 STING 」という言葉が何度も出てきますが、これは、病原菌などの異物が体内に侵入した時に「最初にそれを感知する」タンパク質で、免疫活動の開戦ラッパを鳴らすような役割をもった、感染症との戦いに大変に重要なものです。
以下の記事にあります。もう 4年前になるのですね。
(記事)周博士の異常な愛情 または私はいかにして心配するのを止めてSTINGを愛するようになったか
In Deep 2020年2月3日
クリスティさんの投稿は、ここからです。英単語の略称は、できるかぎり日本語にしています。
クリスティ・ローラ・グレースさんの12月5日の投稿より
Christie Laura Grace 2024/01/05
急性大動脈瘤および解離(AAD)は致命的な疾患です。
プラスミドDNA (※ 独立して複製することができるDNA分子)は dsDNA (※ 二本鎖DNA) です。
dsDNA は、身体自体の発生源または汚染イベントから細胞に侵入する可能性があります (💉)。
dsDNA は STING (※ 最初に病原体を認識するタンパク質)経路を介して急性大動脈解離を引き起こすことが示されています。
これは、その研究と有害事象の症例に関するスレッドです。
研究:
(論文)大動脈変性、解離、破裂における細胞質DNAとその感知アダプターSTINGの重要な役割
急性大動脈解離は非常に致死的な心血管事象です。
STING 経路は、多くの状態や疾患における組織破壊や炎症に関与しています。
in vivo で行われた研究では、dsDNA の存在が確認され、急性大動脈解離の動物/ヒトモデルにおける STING 活性化が追跡されました。
そこでは、具体的には、マクロファージと組み合わせて、サイトゾル(核の外側だが細胞内)の DNA および STING 経路の活性化が発生しました。
散発性上行性胸部 AAD(急性大動脈解離) 患者の大動脈組織におけるサイトゾル DNA の存在は、存在すべきではない dsDNA に対する応答として免疫系の活性化を示しました。
急性大動脈解離患者では、大動脈組織の平滑筋細胞(※ 成熟血管を構成する主たる細胞)などの特定の細胞型でサイトゾル dsDNA と STING 経路の活性化が検出されました。
平滑筋細胞は大動脈壁の構造的完全性に影響を与えます。
(※ 以下が平滑筋細胞の模様)
機序:
大動脈組織における、損傷した核、ミトコンドリア(または🧬💉汚染?)などの原因による外因性 dsDNA の存在は、STING 経路と呼ばれる細胞の「センサー」によって認識されます。
STING 経路は、細胞質内に浮遊しているはずのない遺伝物質の存在に対する反応として免疫系を活性化します。
これは全身に発生する可能性がありますが、ここでは急速に発症して致死的な大動脈解離に焦点を当てています。 免疫系の活性化により、インターフェロンとマクロファージが姿を見せます。
STING 経路が活性化されるため、急速な炎症反応とその状態が発生します。この場合、それは心臓と大動脈で発生します。 マクロファージが「活性化」され、その領域に殺到するのです。
これにより、本当に悪いことの連鎖が始まります。
心臓の大動脈壁の内側の平滑筋細胞は、炎症への反応として独自の dsDNA を放出します。 これは、体自身の大動脈と心臓に対する免疫攻撃によって引き起こされる炎症と損傷の直接の結果です。
次に、マクロファージは、平滑筋細胞から追い出される dsDNA を「飲み込みます」が、この dsDNA は、このドミノ効果全体を引き起こした dsDNA とは異なります。
その後、マクロファージにおける STING 経路の活性化が、MMP-9 (※ 胚発生、再生、組織リモデリング等の正常な生理学的プロセス、および関節炎や転移等の疾患プロセスに関与するタンパク質)産生や細胞外マトリックス(※ ECM / すべての組織、臓器中に存在する非細胞性の構成成分)の分解など下流の影響に寄与します。
注: MMP-9 は、構造的支持を提供する組織の一部である細胞外マトリックス (ECM) の分解に役割を果たす酵素です。
マクロファージによる MMP-9 の産生は、細胞外マトリックスの分解に寄与し、したがって大動脈の再構築と解離が起こります。 このシーケンスが急性大動脈解離を駆動します。これには平滑筋細胞の損傷、炎症、ECM の分解が含まれ、致命的な状況を引き起こします。
明確にしておきますが、平滑筋細胞がその領域に関与して自身の dsDNA を放出する前の STING の最初の活性化は、この事象のドミノの 2つの別々の部分であり、このメカニズム全体を開始するカスケードです。
外部からの DNA 汚染がない人でも発生する可能性があり、実際に発生します。しかし、心臓の細胞に侵入した外因性 dsDNA は、おそらくこれと同じ経路を活性化するはずです。
心臓および心筋細胞が「トランスフェクト」されるためには、脂質ナノ粒子のモル比(※ 物質量比)が 10:1 である必要があります。
つまり、その領域に侵入するには、心臓、特に心筋細胞のイオン化脂質と dsDNA プラスミド汚染の比率が 10:1 である必要があります。
(論文)心筋細胞におけるイオン化脂質ナノ粒子を介したプラスミド DNA の送達
懸念されるのは、これがワクチン接種後に発生した場合、および LNP (※ 脂質ナノ粒子)に dsDNA がロードされ、心臓、心筋細胞、つまり大動脈に到達した場合です。
(論文)mRNA COVID-19 ワクチン接種後の大動脈解離の剖検症例報告: 対応
(論文)mRNA COVID-19ワクチン接種後に組織リンパ球性心膜炎と大動脈炎症を合併した大動脈解離の剖検症例報告
(論文)mRNAベースの新型コロナウイルスワクチン接種後の心膜炎と急性大動脈解離:症例報告と文献の検討
(論文) SARS-CoV-2メッセンジャーRNAワクチン接種後の「自然発生的」冠動脈解離
スパイクタンパク質の発現も関係しているのでしょうか?
もちろんです。
そこにヌクレオカプシドはありますか?
(※ 訳者注) このヌクレオカプシドというのは、Nタンパク質とも呼ばれるもので、「自然のコロナウイルスのみに存在するもの」です。mRNAワクチンで作られたスパイクタンパク質には含まれません。これがなければ「ワクチンスパイク」ということになります。以下の記事で、少し説明させていただいています。
[衝撃]新型コロナのRNAが「2年も体内に残留している」ことを突きとめたカリフォルニア大学の研究。…それは自然由来なのか、それとも「人工」由来なのか
In Deep 2023年9月20日
なお、ここでの話は、「プラスミド DNA は dsDNA」とは、今誰もが話題にしている DNA 汚染事象を指します。SV40プロモーター、抗生物質耐性、スパイクタンパク質をコードする遺伝子などを含むバイオテクノロジー・プラスミドについて話しました。
ここまでです。
急性の大動脈解離が、ワクチンの副作用のひとつになり得ることを説明されているのだと思いますが、とても難しい話です。
初めて見る単語もたくさん出てきていて、理解にはまだ時間がかかりそうですが、しかし、STING、マクロファージ、 MMP-9、細胞外マトリックスなどの働きが関係して、急性大動脈解離につながるというようなことのようです。
平たくいえば、接種後にはこの一連の連鎖が起きやすいと。
DNA 汚染の問題が、発ガンや遺伝子取り込みだけではないことが少しずつ明らかになります。