これまでと、そして、これからの地球と私たち

地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー

大量死 気になるニュース 異常な現象

チェルノブイリ原子力発電所と施設の保安装置への電力供給が完全に停止。非常用電源によるタイムリミットは48時間の模様

投稿日:2022年3月10日 更新日:


BBC

[追記] その後、ロシアのインターファクス通信が、ベラルーシからの電力供給により停電は解消されたと報じていました。こちらに翻訳があります。 2022/03/11




 

3月9日、ロシア軍に占拠されているチェルノブイリ原子力発電所と施設の保安装置への電力供給が「完全に停止している」とウクライナの送電企業が明らかにしました。

現地で軍事作戦が続いているため「復旧作業は不可能」と企業は説明しています。

これについて、国内の報道を見ますと「国際原子力機関は、安全への重大な影響はないとしている」というものが多く見られますが、海外の報道を見ますと、ちょっと様子が異なるようです。

チェルノブイリ原子力発電所にある非常用発電機は、停電後も「 48時間稼働する」ということで、冷却装置や保安装置も 48時間は稼働するため、その間は安全だと見られますが、「その後は?」ということは、「推定」しかないようなのです。

どうなるのかはよくわからないですが、英国 BBC の報道をご紹介させていただきます。


チェルノブイリの電力供給が遮断されたとウクライナのエネルギー事業者は言う

BBC 2022/003/10

ウクライナの国営エネルギー会社によると、チェルノブイリの旧原子力発電所から電力が遮断されたという。

 

ウクライナの送電大手ウクレネルゴは、2週間近く前にチェルノブイリを押収したロシア軍の行動を非難した。同社によれば、この紛争は、1986年に世界で最悪の原発事故が発生したチェルノブイリの電力を回復できなかったことを意味しているという。

国際原子力機関(IAEA)の代表は、このチェルノブイリの電力停止は安全には影響を与えていないと述べている。

チェルノブイリは、もはや稼働中の発電所ではないが、完全に放棄されることはなく、依然として継続的な管理が必要となっている。

使用済み核燃料は現場で冷却されている。

国連の監視機関である国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ長官は、電力供給がなくても、使用済み核燃料は事故を引き起こすほど十分に加熱されないと述べた。

チェルノブイリ原子力発電所の代理責任者であるヴァレリー・セイダは、発電機には 48時間、施設に電力を供給するのに十分な燃料があると BBC に語った。

IAEAは、ロシアの警備員の下で働いている現場の職員たちが、事実上 14日間そこで立ち往生しており、同僚による救援の見込みがないことを懸念していると述べている。

ウクライナのエネルギー相は、スタッフは「精神的に疲れ果てている」と述べ、ウクライナの原子力発電所を保護することは、ウクライナだけでなく、EU、世界にとっても優先事項であると付け加え、できるだけ早くチェルノブイリへの電力供給を回復したいと BBC に語った。

大臣は、ウクライナ上空に「飛行禁止空域を設けること」や、または国連、欧州連合、経済協力開発機構からの任務を提供することが、チェルノブイリ、および他のウクライナの原発施設の安全を確保するだろうと述べた。

ウクライナの原子力会社エネルゴアトムは、チェルノブイリ原子力発電所での電力供給の喪失は、放射性物質の大気中への放出につながり、それがより広い環境に広がる可能性があると述べた。

第1原子炉と第3原子炉の近くにある核燃料貯蔵施設のタンクに水を循環させることにより、20,000本の使用済み燃料棒の冷却を保つためには電力が必要だ。

数日間これを行うことができるバックアップ発電機があるが、主電源が回復しない場合、爆発の危険はないだろうが、水が徐々に蒸発し始め、そこには燃料棒の内側から浸出した物質が含まれる可能性があり、その蒸気は放射性である可能性がある。

しかし、チェルノブイリに精通しているシェフィールド大学のクレア・コークヒル教授によると、そのような蒸気は原発の建物内に保持される可能性が高いという。

「最終的に水が蒸発するのには非常に長い時間がかかるので、これが放射性崩壊につながるとは思っていません。使用済み燃料は、密閉され、構造的完全性を備えた近代的な建物に保管されています」とコークヒル教授は述べた。

「人々がチェルノブイリ施設に入るのは危険ですが、その放射線が外部に漏れる可能性はほとんどないでしょう」

しかし、より大きな懸念は、1986年の原発事故の原因となったチェルノブイリの第4原子炉を覆う安全な閉じ込め構造の空調も機能していないということだ。

それは凝縮につながり、第4原子炉の構造を腐食させる可能性があり、その結果、無期限ではないにしても、施設の廃炉措置が長期間保留されることになる。

チェルノブイリの労働者たちのほとんどが住んでいるスラヴィティチの町も停電している。市長は BBC に、町全体が数時間以内に水と暖房を失うことにつながる可能性があると語った。







-大量死, 気になるニュース, 異常な現象
-, ,

Copyright© 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー , 2022 All Rights Reserved.