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ウクライナへの支援を続ける中で、ヨーロッパ諸国が「武器の枯渇に直面している」という報道。このままではNATO諸国は、自衛さえできない状態に

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ドネツクの最前線で砲弾を発砲しながら笑顔で自撮りする、遊び気分のウクライナ兵士

2022年9月3日 ウクライナ東部ドネツク。AP, rmx.news




 

想像以上の武器と兵器の枯渇

欧米の全体で、ウクライナへの武器や資金の莫大な提供を続けているわけですけれど、戦争が 8ヶ月に及ぶにつれて、深刻な問題が露呈してきています。

それは、

「 NATO が圧倒的な武器の在庫不足に陥った」

のです。

ウクライナ政府は支援された十分な量の武器を現在持っていると思われますが(おそらくヨーロッパの単一のどの国よりも武器を持っている)、送り続けたヨーロッパのほうの武器不足が深刻になり、「自国の防衛に問題が生じている」ことが伝えられています。

つまり、自国に何らかの武力紛争等の問題が起きた際に「自衛できない」可能性がある国が出てきているのです。

「ウクライナは助けたけれど、自国が滅びた」

ということにもなりかねない状況となっており、単にバカ政策といえばそれまでですが、しかし、それぞれの国の国民にとっては心配なことでもありそうです。

ヨーロッパには、自国で武器を生産するシステムがない国が多く、備蓄と在庫をウクライナに送っているのですが、今回ご紹介するハンガリーの記事には以下のようにあり、とんでもない割合の武器をウクライナに送っているのです。

 

> ドイツのキールにある IFW 研究所によると、ノルウェーは自国の榴弾砲の備蓄の 45%以上をウクライナに送り、スロベニアは自国の戦車のほぼ 40%、チェコ共和国は、ロケットランチャーの約 33%をウクライナに送った。 rmx.news

 

こんなペースで送り続けていれば、あと数ヶ月で、ヨーロッパの武器は「完全に枯渇」します。各国で現在「ウクライナへの武器の支援を継続するべきなのか、停止するべきなのか」が議論されているようです。

最近の In Deep の記事でも書きましたけれど、ドイツは、ウクライナに武器を送り続けたせいで、「自国で戦争が起きた場合、1日か 2日分の弾薬しかない」ことをスウェーデンの報道社にスクープされています。以下に翻訳があります。

(報道) ドイツは弾薬が尽きた (2022/10/11)

 

アメリカも「HIMARSロケット」というロケット砲を、「ウクライナに送りすぎて、全部なくなった」ことが判明しています。アメリカの軍事分析組織のディーガルが、ロシアの情報として伝えていました。

(報道) 米国はHIMARSロケットを使い果たし、ウクライナへの供給を停止した (Deagal 2022/10/23)

 

ヨーロッパの部は在庫の不足について、ハンガリーの報道をご紹介します。




 

ヨーロッパの武器は枯渇するのだろうか? 批評家たちは、ロシアの方が武器の生産が早いと主張する

Is Europe running out of weapons? Critics claim Russia produces them faster
rmx.news 2022/10/24

エストニアのハンノ・ペヴクル国防相は、「ロシア大統領は武器製造業者に24時間生産に切り替えるよう命じるかもしれない」と述べた。

ヨーロッパ全体で武器が不足しているため、ウクライナの同盟国は、キエフへの継続的な支援について難しい決断を迫られる可能性がある。

これらの国々は、武器の備蓄が少なくなりすぎた場合にロシアから攻撃を受けるリスクも考慮している。その結果、一部のヨーロッパ諸国は、武器をウクライナに送り続けるかどうかを決断するというジレンマに直面している。

AP 通信は、10月23日に、ロシアのウクライナ侵攻は、ヨーロッパの小さな国だけではなく、いくつかの大規模な NATO 諸国でも武器の在庫に負担をかけていると報じた。

米国とその他の NATO 加盟国は、数十億ドル (数千億円)相当の武器と装備をウクライナに送っている。一部の同盟国は、ソ連時代の武器をすべて提供し、アメリカの代替品の到着を待っている。

ただし、一部のヨーロッパ諸国では​​、必要な武器や弾薬を迅速に生産できる強力な防衛部門が、もはやないため、物資を迅速に補充することが困難になる可能性がある。ヨーロッパの多くの国は、自国の武器製造を米国の防衛産業に依存している。

現在、ヨーロッパ諸国は、武器の備蓄をウクライナに送り続け、ロシアの攻撃に対する自国の脆弱性を増大させていいものなのかどうかという懸念に直面している。しかし、ウクライナへの武器を提供を停止すると、それはロシアに勝利をもたらす可能性を高めることもあり得る。

戦争は、約 8か月続いているが、ヨーロッパの同盟国であるウクライナは、戦争がさらに数か月、場合によっては数年続くと予想している。同時に、ロシアとウクライナの双方が武器の備蓄を急速に使い果たしている。勝利はどちらが長く武器の備蓄が続くかにかかっているかもしれないと AP は書いた。

 

ロシアは生産を加速し、工場に兵士を送った

欧州当局者たちはコメントやインタビューで、ロシアが勝利することは許されておらず、ウクライナへの支持は継続すると述べている。しかし、彼らは、国内防衛の問題が彼ら全員に重くのしかかっていることを強調した。

エストニアのハンノ・ペヴクル国防相は、「ロシア大統領が兵器製造業者に24時間生産への切り替えを命じる可能性があるため、ロシアは遅かれ早かれその能力を回復すると推測している」と述べた。彼によると、ロシア政府は、兵士のいくつかを前線ではなく兵器工場に送っている。

ロシアは数年ごとにヨーロッパの近隣諸国への侵略を開始するために軍隊を再構築してきた実績があるとペヴクル国防相は述べ、2008年のグルジアでの戦争、2014年のロシアによるウクライナのクリミア半島の併合、そして現在の大規模なウクライナ侵攻を引用した。

AP通信は、リトアニアなどの小さな国だけではなく、ドイツなどの大規模な国もまた武器の減少の困難に直面していると指摘している。

ドイツ国防省は、「ドイツ連邦軍の武器備蓄は、他のヨーロッパ諸国と同様に限られている」と述べた。同省は武器備蓄の詳細を明らかにしなかったが、不足を解消するために取り組んでいると述べた。

冷戦の終結以来、多くのヨーロッパ諸国では​​軍事費の優先順位が低くなったため、武器の備蓄は低くなっている。

 

防衛費の増加率

米国は以前から、NATO 加盟国に対し、国防費を GDP の 2%に増やすよう求めてきたが、ほとんどの国が達その目標を成できなかった。より多くのヨーロッパ諸国が、軍事力を急速に再建するために防衛費を大幅に増やすことを約束したのは、ロシアの侵略後のことだ。

その間にも、ヨーロッパ諸国は自国の武器の大部分をウクライナに送った。

エストニア政府は、国防予算の 3分の 1相当をウクライナに与えた、とペヴクル国防相は述べた。

ドイツのキールにある IFW 研究所によると、ノルウェーは自国の榴弾砲の備蓄の 45%以上をウクライナに送り、スロベニアは自国の戦車のほぼ 40%、チェコ共和国は、サルボ・ロケットランチャーの約 33%をウクライナに送った。

2月以降、米国は 175億ドル (2兆6000億円)以上をウクライナの武器と装備に割り当てており、議会の一部のメンバーの間で、米国はあまりにも大きなリスクを冒しているのではないかという疑問が生じている。米国防総省は、それに関するデータを提供していない。

ワシントンに本拠を置くスティムソン・センターは、ウクライナでの戦争により、米国のジャベリン対戦車ミサイルの備蓄が最大 3分の 1減少し、スティンガー対空ミサイルの備蓄が 25%減少したと推定している。

M777榴弾砲が生産されなくなったため、大砲の在庫にも圧力がかかった。

国際戦略研究所のトム・ウォルドウィン氏は、兵器の備蓄と生産能力の回復は長い道のりになると考えている。一部の国では、これにはインフラストラクチャへのより大きな投資が必要になる可能性があると彼は言う。

「それは高くつくでしょう。現在のインフレとサプライチェーンの不安定化により、コストが以前よりはるかに増加しています」とウォルドウィン氏は付け加えた。







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