干上がったポオポ湖でボートに向かう漁師。もちろん魚はもはや存在しません
・Bolivia’s second largest lake had long been vulnerable Climate change
ボリビア中西部に、標高 3700メートルという高所にある「ポオポ湖」という塩湖があります。
この湖は、もともと湖面積が大きく変動しやすいものではあったのですが、最近になって「完全に」干上がったことが報じられていました。
・Bolivia's Lake Poopó Is Dry, Another Victim of Climate Change
水が豊富な頃のポオポ湖は下のような光景だった時もあったようです。
水があった頃のポオポ湖
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米国ウェザーチャンネルの報道によれば、ポオポ湖は、1985年以来、年々上昇する気温の中で加速度的に面積が小さくなっていたそうですが、今年に入り、ついに消失してしまったとのこと。
ポオポ湖の面積の推移
このポオポ湖は、ここにすむ魚の漁など、湖を生活の糧にしていた人たちがたくさんいるのですが、湖が干上がり、魚がすべて死んでしまったわけで、多くの人たちが生活の危機に直面しているようです。
仮にこの後、再び水が戻ってきたとしても、湖の生態系がすぐに元に戻るということでもなさそうです。
このように「自然に依存していた人々の生活を変えてしまう」ような環境の変化は、あちこちで起きていますが、理由はわからないながら、特に南米での環境異変の激しさが際立っているようにも思えます。