これまでと、そして、これからの地球と私たち

地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー

自然の力

宇宙に向けて放たれる「青い雷」:いまだにメカニズムが解明されていない超高層放電現象「ブルージェット」の極めてクリアな画像が撮影される

投稿日:2016年4月2日 更新日:

オーストラリアの写真家によって撮影された「ブルージェット」

blue-jet-thunderstorm-picture-1William Nguyen Phuoc

blue-jet-02

 

ほんの 20年前までは、その現象事態が存在しているかどうかははっきりとしていなかった「光の現象」がいくつかあります。

それは「超高層雷放電」と呼ばれているもので、以下のようなものです。

超高層雷放電 - Wikipedia

超高層雷放電は、高度20–100kmの成層圏・中間圏・下部熱圏(下部電離層)にかけて起こる、放電による発光現象である。

この高度は大気密度が非常に低く、対流も少ないため、気象現象はほとんど発生しないとされていた。ところが、1989年に雷雲(高度10km以下)の上で発光現象が起こることが観測された。発光時間は1秒以下であり、数秒から0.5秒程度である。

その種類は、

  • スプライト
  • エルヴス
  • ブルージェット

などがあり、高度との比較では、下の図のような感じのものです。「熱圏」は、地表から 80キロメートル以上の高層大気圏です。

Upper-atmos-light
超高層雷放電

Sponsored Link


 

これらは、ナショナルジオグラフィックの記事で、北海道大学の宇宙物理学者である高橋幸弘教授が、

「 20年前から研究が続いているが、いまだメカニズムが解明されていない」

というメカニズムのわからない現象で、光の時間も「1秒以下−などが普通ですので、写真もとても少ないです。

ちなみに、他の2つの「スプライト」と「エルヴス」は下のようなものです。

スプライト

Red-Sprites-2

In Deep

エルヴス

elps-1

 

エルヴスなどは曖昧な画像しか撮影されておらず、それぞれがいかに希少な現象かがわかります。

そんな中で、冒頭のようなブルージェットの写真がオーストラリアで撮影されたのでした。

これらの現象のメカニズムが私たちの生きている間に解明されるかどうかは微妙ですが、このブルージェットの写真も貴重な資料写真として後世に残りそうです。







人気の記事

1

5月18日に京都府和束町で保護された白いカラス ・NHK 京都で白いカラスが保護されたことが話題になっています。 全身真っ白のカラスはかなり珍しいものということもあり、京都のメディアなどで報じられてい ...

2

2019年8月26日 鉄砲水に襲われたスペインのアルガンダ・デル・レイ ・telemadrid.es   ヨーロッパ各地で悪天候が繰り返されているこの夏ですが、8月26日、スペインの首都マド ...

3

2016年4月27日の中国人民網の報道より ・people.com.cn   中国浙江省東部の沖合にある普陀山(ふだざん)という島の近くで、上のような、やや不思議な形状をした海洋生物だと思わ ...

4

2019年7月30日のロシアの報道より ・tvzvezda.ru   ベルギー全土の面積ほどの森林が消失 先週、以下の記事で、ロシアのシベリアの広い範囲で同時多発的に山火事が発生し、急激な勢 ...

5

日本気象協会の報道より ・tenki.jp   世界各地で、気象がカオスの状況を呈している中で、日本は、いわゆる自然災害的な気候での被害を今はあまり受けていないこともあり、意識しないような面 ...

6

2019年10月9日の台風19号の衛星画像 ・Reuters 日本を直撃する可能性のある台風としては空前の規模に発達している台風19号、英名:ハギビス (Hagibis)が、日本に向かっています。 1 ...

7

2019年7月6日のドイツの報道より ・wetter.com   In Deep の以下の記事で、オランダで 7月としては観測史上で最も低い「 -1.6℃」が観測されたことを取り上げさせてい ...

-自然の力
-, , , ,

Copyright© 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー , 2019 All Rights Reserved.