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2022年12月のカスピ海沿岸での2,500頭以上のアザラシの大量死の死因は「鳥インフルエンザ」であったことが判明

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カスピ海アザラシ保護庁




 

アザラシの鳥インフルエンザパンデミック

昨年12月に、ロシアのダゲスタン共和国のカスピ海沿岸に、大量のアザラシが死亡して漂着し続けていることが報じられました。

以下に訳しています。

(報道) 1700頭の絶滅危惧種のアザラシがロシアのカスピ海沿岸に漂着 (2022/12/05)

 

これは、この報道を訳した時点では、1700頭だったのですが、その後さらに漂着するアザラシの数が増え続けて、最終的に「 2500頭」に達したと報じられています。

報道から抜粋しますと、以下のような状況でした。

2500頭の絶滅危惧種のアザラシがロシアに漂着

RT 2022/12/04

ロシア南部ダゲスタン共和国の当局は、カスピ海沿岸で発見された絶滅危惧種のアザラシの数が 2,500頭に達したと発表した。

カスピ海自然保護センターの事務局長であるザウル・ガピゾフ氏は、少なくとも 2週間前に死亡し、嵐によって岸に打ち上げられたようだと語った。

「殺された形跡はなく、漁網の残骸も発見されていません」と彼は指摘し、地元当局が海岸の調査を続けていると付け加えた。ガピゾフ氏は、「死亡したアザラシの数ははるかに多い可能性が高い」と付け加えた。

ダゲスタン環境省によると、死体はユズバシュ水路の近くや、スラック川とシュリンカ川の河口の間で発見された。

 

今年 1月18日にも、さらに死亡した数十匹のアザラシが同じ沿岸で発見されたことをカスピ海アザラシ保護庁が伝えています。

 

12月からの大量死はかなりの数にのぼっていますが、原因はわかっていませんでした 。

しかし、1月24日、地元のダゲスタン州立大学が、ニュースリリースで、

「死亡したアザラシから鳥インフルエンザウイルスが検出された」

と発表したのです。

全部が全部それが原因で死亡したのかどうかは相変わらず不明ですが、しかし、この事例が示すのは、

「少なくとも、調査した事例の哺乳類(アザラシ)に、鳥インフルエンザウイルスが感染した」

という可能性を示しています。

これは、あくまで予備調査であり、決定されたものではありませんが、高病原性の H5N1 鳥インフルエンザ株である可能性を示しているようです。

問題としては、仮にこれらの大量死の原因が鳥インフルエンザだとした場合、「個体のほんの少数が感染、致死したわけではない」ということになり、つまり大量感染したとすれば、哺乳類への普遍的な感染性を獲得したウイルス株である可能性もないではないのかもしれません。

現在、日本を含めて、世界中で鳥インフルエンザが猛威を奮っていると報じられていますが、さまざまな異種同士の感染を重ねるほどウイルスは多様化すると思われますので、やや気になります。

ダゲスタン州立大学のプレスリリースをご紹介します。




 


カスピ海で大量死したアザラシたちの死骸から鳥インフルエンザが発見された

В ОРГАНИЗМЕ ПОГИБШИХ НА КАСПИИ ТЮЛЕНЕЙ ОБНАРУЖЕН ПТИЧИЙ ГРИПП
dgu.ru 2023/01/24

カスピ海アザラシの大量死に関する予備調査で、これらのアザラシが鳥インフルエンザに感染していたことが示された。

しかし、現時点では、大量死の原因が鳥インフルエンザウイルスであると結論付けるのは時期尚早であり、研究はなお進行中であると、ダゲスタン州立大学の生態学および持続可能な開発研究所の所長であるアリムラド・ガジエフ氏は述べた。

「ウイルス学研究所の同僚たちと、コンパス財団の専門家たちとともに、12月に死亡したアザラシたちから組織サンプルを採取し、死因を特定しました。今日、最初の結果に基づいて、サンプルは鳥インフルエンザに対して陽性の結果を示したと言えます」とガジエフ氏は言う。

ガジエフ氏によると、2022年の晩春から初夏にかけて、北カスピ海にある主要なカスピ海アザラシ繁殖地の 1つである島 Maly Zhemchuzhny で、高病原性の H5N1 鳥インフルエンザ株による野鳥の大量死が目撃された。この株は、人間に対してのリスクはない。

ガジエフ氏は以下のように述べた。

「この H5N1 鳥インフルエンザ株が、世界中で発生しているという証拠があるため、カスピ海アザラシにも起こった可能性があると考えています。この株は、海洋哺乳類を含む動物を死に至らしめる可能性があります。アラスカのクマでさえ、鳥インフルエンザで死亡したことが確認されています」

「私たちの研究所が、コンパス財団と共に開発した統合アザラシ監視プログラムは、状況を詳細に調査し、この春までにアザラシたちの死因を特定する機会を提供するはずです」







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