2018年3月24日 シリアの非営利組織エナブ・バラディットの報道より
3月24日 アルジェリアのトゥーグラ市にて
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先日、ギリシャのクレタ島の光景が「サハラ砂漠からの砂嵐で真っ赤に染まる」という出来事をご紹介しました。以下の記事です。
https://earthreview.net/crete-greece-in-real-red-march-2018/
この赤い光景をクレタ島にもたらしたのは、アフリカ大陸のサハラ砂漠からの強力な砂嵐でした。
その後、さまざまな国や地域の報道を見ていましたら、この砂嵐の影響の範囲が極めて大きかったことを知りました。
サハラ砂漠の周辺の国々や中東の一部では、文字通り、「真っ赤な光景が広がる」という場所が多くあったことが報じられています。
冒頭の2つめは、アルジェリアのトゥーグラという町の 3月24日の光景で、まさに「真っ赤」に染まっています。
その他にも、アルジェリア中部から北部では各地で赤い光景が広がりました。
そして、この砂嵐は、北アフリカや中東を越えて、ヨーロッパからロシアにまで影響を与えたようで、ロシアのソチや隣にあるジョージアでは、この翌日にかけて、「オレンジ色の雪が降った」ことが報じられていました。
3月25日のロシアの報道より
この報道でも、「サハラ砂漠からの砂嵐のため」と説明されています。
他の報道などを読みますと、この砂嵐は、サハラ砂漠周辺から、北アフリカと中東を通り、ブルガリアやウクライナ、そして、ロシアにまで影響を与えたということになるようです。
他に、シリアやイラク、エジプトなどでも「風景が赤く染まった」ことが報じられていましたので、大ざっぱにその範囲を書きますと、この砂嵐の影響の範囲は以下のようになるかと思います。
2018年3月24-25日のサハラ砂漠の砂嵐の影響エリア
・Google Map
報道の中には、映画『地獄の黙示録』 (原題:Apocalypse now)をつけたりしているものもあり、ヨーロッパ各地では、それなりにショッキングだったようです。
3月26日の報道より
過去の記録等はよくわからないのですが、これだけ欧州で大きく報道されているということは、サハラ砂漠の砂嵐がヨーロッパにまで影響を及ぼすということは、知られている範囲の過去では、ほぼなかったことなのだと思われます。
そして、これもまた「地球の大きな大気の流れの変化」を現している現象のひとつなのだと認識できる事象だと思えます。