7月17日 豪雨で増水した黄河の滝「壺口瀑布」。そして、そこに集まる中国人観光客
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日本では荒れた天気が繰り返されていますが、実は中国も今年はすでに極めて荒れた天候となる場所が多くなっていて、洪水ではすでに 1000万人規模の人々が影響を受けています。
そんな中、黄河にかかる山西省の「壺口瀑布」という滝、日本語なら「壺口の滝」というような呼び名になるかと思いますが、その滝が黄河の増水によって、壮絶な光景となっています。
中国山西省 壺口瀑布の場所
・Google Map
それで、確かにものすごい光景なのですが、驚いたのは、写真でもおわかりのように、この光景を見るために、
「観光客が殺到している」
のでありました。
見るからに危険な感じもするのですが、大変な数の人たちが「観光」としてやってきているそうです。
それにしても、下の報道にありますように、今年の中国では、すでに洪水が社会問題になっています。その中での洪水の観光ということになるのですかね。
中国、豪雨の影響で多くの都市が「海と化す」―シンガポールメディア
recordchina.co.jp 2018/07/19
2018年7月19日、中国メディアの参考消息網は、中国ではここ2週間の豪雨の影響で、首都北京を含む多くの都市が「海と化した」とシンガポールメディアが報じたことを伝えた。
シンガポール華字紙・聯合早報は12日、こうした豪雨について「市民に愚痴や不満を吐露させるとともに、中国の都市のいつまでも解決されない洪水対策問題を浮かび上がらせている」と指摘。
中国各地では今夏、洪水により少なくとも24省区市の1000万人超が被災し、四川省と甘粛省では状況が特に深刻であり、さらに数日前には北京でも多くの区で浸水や土砂崩れが発生したことを伝えた。
この黄河にかかる滝の光景も、こういう洪水のような現象を起こす事象と同じわけであり、私などは「普通、行く?」と思ってしまいますが、次から次へと観光客の人たちが殺到しているのだそうです。
たくましいというべきなのか、それとは少し違うというべきなのか……。
今年は世界のいろいろな場所が荒れていて、中国の洪水はご紹介していないのですが、現状で先ほどの報道記事のような状態ですので、台風などのシーズンが続くこれからは中国でも、大雨と洪水の影響、あるいは被害も拡大しそうな感じです。
それでも、中国の方々はひるまずに「増水すれば、それを見に行く」というスタイルを続けていくのかもしれません。
その黄河にかかる滝の写真を何枚かご紹介しておきたいと思います。