・USGS
5月のはじめに、
・環太平洋火山帯は地震の周期に入った? : アラスカとカナダの境界付近で大きな地震が相次ぎ、群発地震も頻発中
2017/05/02
という記事を書きまして、アラスカとカナダの境界のあたりで、マグニチュード 6.3 とマグニチュード 6.2 の地震が連続して発生して、また、その前後に、この周辺の広範囲で群発地震の発生が続いたことを記しました。
それから約1週間経ち、今度は、「アラスカの他の地域で群発地震」が起きていることが USGS (アメリカ地質調査所)のデータに記録されています。
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5月2日の震源は下の場所で、その地震の回数は、マグニチュード 2.5以上のものだけで 24時間で 84回を数えるものでした。
・USGS
そして、それから1週間ほど経った 5月8日の午後から、またしてもアラスカの、しかもエリアが異なるアリューシャン列島で群発地震が発生し、5月9日にいたるまで続いています。
下が、現在、群発地震が発生している場所です。
・USGS
群発地震の中にはマグニチュード 6.2という比較的強い地震も含まれています。
下は、さらに強いマグニチュード 4.5以上の規模の地震のリストです。
群発地震発生時からのM4.5以上の地震
・USGS
そして、この地震の震源の場所は、5月2日の震源と比較しますと「まったく違う場所」で起きていまして、1週間前の群発地震とはまた別の群発地震が起きたと考えるのが妥当のようです。
2017年5月2日と5月9日の震源の比較
・USGS
現在、地震が発生してる場所は、タナガという火山のある島でして、もしかすると、この地震も、タナガ火山の噴火と関係しているのかもしれないですが、どうも、やはり、アラスカ全体として地質活動が活溌になっているのかもしれません。
そして、それは、環太平洋火山帯全体としての活動の活発化を示すものとなるのかもしれません。
どこで何が起きるかの予測は誰にもできないですが、今後は日本列島を含めて、火山や地震などの地質活動がさらに活発化する可能性があります。