・2020年1月21日 レバノン・サーニン山 MOUNT SANNINE
2020年に入って以来、かなりの数の隕石などの天体の爆発が上空で記録されていますが、何より、「小惑星の接近ぶり」がすごいです。
地球に接近する軌道を持つ小惑星を「地球近傍小惑星」と呼びますが、以下は、この数日間の地球近傍小惑星の状況です。
色が赤くなればなるほど、地球に接近する距離が近い小惑星で、距離の「 LD 」というのは「月と地球の距離」を示します。ですので、LD が 1以下は、月と地球の間の距離を通過した、あるいは通過する予定ということです。
2020年1月29日から2月6日までの地球近傍小惑星の一覧
・spaceweather.com
小さな小惑星ばかりですけれど、この表がこんなに赤で染まるのはかなり珍しく、今の地球周辺は「小惑星の爆撃」を受けている状態のようです。
2月1日の「 2020 CW 」という名称の小惑星は、 LD が「 0 」ということで、すなわち、地球の大気圏に衝突しています。直径 1メートルの小さな小惑星ですので、大気圏で燃え尽きたと思われますが、その後も、非常に地球に近い場所を小惑星の通過が続いているようです。
また、地球上でも各地で、隕石など天体の爆発とみられる巨大な火球が次々と撮影されています。
2020年1月21日 レバノン・サーニン山で撮影された火球
・MOUNT SANNINE
2020年1月30日 ロシア・ウラル地方で撮影された火球
・ Starvisor
2020年1月28日 スペイン・アンダルシアで撮影された火球
・Meteors
地上では、新型コロナウイルスだとか火山の噴火の頻発とか、いろいろと慌ただしいですけれど、空のほうもかなり慌ただしくなっています。
これだけ天体の動きが激しいですと、今後ある程度の衝突や爆発が起きても不思議ではないかもしれません。