9月10日 火災の後のオレゴン州タレント。焼けた星条旗がはためく
・opb.org
以下の記事で、アメリカのカリフォルニア州が過去最悪規模の大規模な山火事に見舞われていることを取り上げました。
米カリフォルニア州が過去最悪の山火事に見舞われる中、サンフランシスコの空が赤く染まった
投稿日:2020年9月10日
この火災は、カリフォルニアの北に位置するオレゴン州でも広がっており、9月11日までに、オレゴン州で山火事のために避難を余儀なくされた人の数は、推定 50万人に増加しました。
これはオレゴン州の人口 420万人の10%以上で、さらに避難する人の数は増え続けています。
9月9日 オレゴン州キャンビーから避難してきた人たち。光景は真っ赤に
・opb.org
9月9日 オレゴン州ゲイツ近郊。山火事で黒焦げの車
・opb.org
9月9日 煙で赤く染まったオレゴン州フェニックスの森林
・khq.com
オレゴン州の知事は、9月9日、
「オレゴン州でこのような面積の火災は経験したことがない」
と述べたと報じられていました。
オレゴン州では、毎年のように山火事は起きますが、森林の消失面積は、平年は、毎年平均で 20万ヘクタールほどだそうですが、オレゴン州知事によれば、「 9月9日までの 3日間だけで、1年間の平均の 3倍の消失面積になっている」のだそうです。
9月11日現在のアメリカの山火事発生状況は以下のようになっています。
日本時間で9月11日のアメリカでの山林火災の発生状況
・fastcompany.com
アメリカ西部の複数の州で激しい火災が発生していることがわかります。
州それぞれの単位でも、過去最悪の被害となっていますが、アメリカ全体としても、これだけの火災がこんなに急速に拡大したことはないのではないでしょうか。
9月10日 火災が収まった後の廃墟状態のオレゴン州フェニックス
・wspa.com
9月8日 オレゴン州タレントの火災による煙
・catholicreview.org
人的被害は、現在までのところ、カリフォルニア州で 10人、オレゴン州で 3人、ワシントン州で 1名の方が火災で亡くなっています。
しかし、これらの火災はまったく収束する気配がなく、今後、経済的被害や、あるいは、農作や林業の被害がどれほどになるのか想像もつかないほどです。
前回のカリフォルニア州の火災の記事でも書きましたが、アメリカの山火事のシーズンは、少なくとも、あと 2ヵ月以上続きます。