2016年3月8日の英国ミッド・サセックス・タイムズより
英国のサセックスにある農場で、飼育されていた 116頭の羊が何者かに殺されるという、羊の襲撃事件としては、数としては英国史上最悪の出来事が起きています。
その「犯行」は、おそらく日中、つまり明るいうちの短時間に行われたと見られていますが、今のところ目撃情報はありません。
サセックスの場所
サセックス警察は、「間違いなく犬の襲撃によるもの」としていますが、野良犬がたくさんいるような環境ではない場所で、たとえば、1〜2頭の飼い犬によって 100頭以上の羊があっという間に殺されるというようなことってあるのですかね。
そのあたり、よくわからないのですが、やや謎に感じる部分もあります。
全然関係ない出来事ですが、昨年6月に、アイスランドの全土で起きた「原因不明の羊の大量死」をご紹介したことがあります。
・アイスランドで全土で「羊」が原因不明の大量死…
2015/06/19
今回のものとは事例が全然違いますが、「羊の災難」という点で、そのことを思い出しました。
今回の件も、調査次第では、原因がやや曖昧になる可能性もあります。
英国の報道からご紹介いたします。
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COUNTY NEWS: 116 sheep killed in Sussex in ‘UK’s worst attack’
Mid Sussex Times 2016/03/08
サセックスで116頭の羊が殺され、英国史上で最悪の被害に
ウェスト・サセックスで、116頭の羊が死亡して見つかった事件で、警察は、記憶にある中では、英国の羊への攻撃としては最悪のものだと述べた。
羊たちの多くは妊娠しており、彼らはパニック状態、あるいはショックで死亡したか、または、ゲートに激突して死亡していた。
この恐ろしい光景は、3月7日の午後、チチェスター近郊で牧畜を営むゴードン・ワイスさんによって発見された。
ワイスさんの 116頭の羊の価格は、17000ポンド(約 270万円)に相当する。
サセックス警察のトム・カーター巡査部長は以下のように述べた。
「私は、これほどの規模の羊が襲われて殺された光景を見たこともないし、聞いたこともありません。攻撃した動物の証拠は現在有りませんが、間違いなく、犬による攻撃によって羊たちは死亡したものと思われます」
「羊の群れは、前日のお昼には確認していたので、事件が発生したのは、翌日にかけての 24時間の間のことだったと考えられます」
「私たち警察は、犬による攻撃だと確信していますが、犬だった場合は、明るいうちに発生している可能性があるのですが、現在まで目撃情報が一切ないのです。情報をお持ちの方は警察にご連絡していただきたいと思います」
ワイスさんによると、羊の死体の処理だけでも、2,000ポンド(約 32万円)の費用がかかるという。
サセックス農民組合の顧問を務めるジェームズ・オスマン氏は、「これは記憶にある中では、全国でも最悪の出来事です。この 116頭という死亡数は、過去に起きた最も大きな事件の倍にもなる数です」と述べた。
カーター巡査部長は、「私たちは、犬による事件の増加を見てきています。春が近づくと、ペットのオーナーは、犬たちを郊外で解き放って運動させることが多くなりますが、農村部で運動をさせる時には、リード線でつないでおくことを強く勧めます」と付け加えた。