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アメリカ軍の最強空挺部隊「第101空挺師団」が、第二次世界大戦以来約80年ぶりにヨーロッパに配備される。状況はさらに世界戦へ近づく…

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ウクライナとルーマニア国境で訓練する米軍第101空挺師団CBS




米軍部が極めて危うい行為に

アメリカの CBS ニュースなどが、ウクライナとルーマニアの国境に「第101空挺師団」と呼ばれる米軍最強のエリート空挺師団が派遣されたことを報じています。

報道のタイトルは以下のようなものでした。

米陸軍の第 101 空挺部隊は、ウクライナ国境からわずか数マイル離れた場所で、ロシアとの戦争に向けて訓練を行っている
The U.S. Army's 101st Airborne is practicing for war with Russia just miles from Ukraine's border
CBS NEWS 2022/10/21

 

このタイトルに、

 

> ロシアとの戦争に向けて訓練を行っている

 

とありますように、事態は急拡大する様相を呈しています。

アメリカ陸軍の空挺師団というのは、航空機やヘリコプターなどで敵の後方などの戦闘の要点に歩兵部隊を降下させるもので、第 101 空挺部隊は、第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から、ベトナム戦争、湾岸戦争など多くの戦争に派遣された米軍最強といわれる空挺部隊です。

 

ただまあ……。

アメリカの由緒あるシンクタンクに「ヘリテージ財団」という組織があり、このシンクタンクは、毎年、米軍の「強さ」を評価した報告書を出しているのですが、2023年の米軍の総合評価を「弱い」と評価しました。

米軍に「弱い」という総合評価が与えられたのは、これが初めてです。

ヘリテージ財団の報告書は以下にあります。

ヘリテージ財団が2023年の米軍強度指数を発表。米軍に史上初の「弱い」総合評価を与える
Heritage Foundation Releases 2023 Index of U.S. Military Strength, Gives U.S. Military First-Ever ‘Weak’ Overall Rating
heritage.org 2022/10/18

 

この評価の理由はさまざまなんですが、基本的には、兵器の数や兵士のスキルなどが非常に劣っていることが判明したのです。思っている以上に現在の米軍はボロボロのようなのです。ヘリテージ財団の報告書の冒頭には、以下のようにあります。

 

> 現在の態勢では、米軍は「弱い」と評価され、単一の主要な地域紛争の要求を満たすことができないという重大なリスクにさらされていることが初めて見出された。 heritage.org

 

兵力の数でも、中国やロシアの「何十分の1」という評価が下されている項目もあります。

それでも、今のままですと、米軍がウクライナに入る可能性があり、それはすなわち、ロシア側が提示した「レッドラインを完全に超える」こととなります。

CBS ニュースの内容をまとめていた記事をご紹介します。




 

ウクライナ国境近くで、エリート米軍空挺師団が「戦争の訓練」

Watch: Elite US Airborne Division "Practicing For War" Near Ukraine Border
zerohedge.com 2022/10/24

ウクライナは、現在、ロシア軍が重要な港湾都市であるヘルソンから撤退し始めていると述べているが、ウクライナの複数の都市がロシアによる航空攻撃の増加に苦しんでいる中で、米軍はウクライナ国境からわずか数マイルの場所でエリート空挺部隊による演習を開始した。

ウクライナとルーマニアの国境付近で精鋭空挺師団が「戦争の訓練」を行っており、数日前に CBS ニュースの撮影クルーが詳しく説明したように、すぐに召集される準備が整っている。 CBS は以下のように伝えた。

「米陸軍の第 101空挺師団は、ロシアと米国主導の NATO軍事同盟との間の緊張が高まる中、ほぼ 80年ぶりにヨーロッパに配備されました。スクリーミング・イーグルスの愛称で呼ばれるこの軽歩兵部隊は、世界中のあらゆる戦場に数時間以内に展開できるように訓練されており、戦闘準備が整っています」

 

この訓練は、ルーマニアとウクライナの国境からわずか 3マイル (約 4.8キロメートル)離れた場所で行われると説明されている。

タイミングも非常に重要であり、ロシア政府はすでに何ヶ月も前からワシントンがウクライナ危機を利用してロシア軍に対する代理戦争を行っていると非難している。

第 101空挺師団ジョン・ルバス准将は CBS ニュースに対し、「 NATO の領土を隅々まで守る準備ができています」と語った。「我々は航空攻撃能力から独自の能力をもたらします……我々は軽歩兵部隊ですが、航空機と航空攻撃のためにその機動性をもたらします」と彼は言った。

戦争特派員のチャーリー・ダガタ氏は、映像を捉えて、「 NATOの領土を守るだけでなく……彼らはウクライナの領土に渡る準備が整っています」と、陸軍の空挺部隊について語った。

また、米国防総省が、ウクライナの活発な紛争地帯の近くで、これらの軍隊の存在を隠すための措置をまったく講じていないことも重要なことだ。

むしろ、CBS の特派員をブラックホーク・ヘリコプターに同乗するよう招待するなど、米国はそれを公然と宣伝していることもあり、モスクワに強力な警告メッセージを伝えていることは間違いない。

ジャーナリストのグレン・グリーンワルド氏は、報じられた映像について次のように述べている。

「米軍が最大のメディア企業と組み、夕方のネットワークニュースでエキサイティングな戦争の映像を可能にするのは、常に悪い兆候です。バイデン氏は、ウクライナでの戦争において、米国を好戦的にするために文字通りあらゆることをしてしまいました」

 

ロシア政府は、ウクライナに侵入する外国の軍隊や武器について、それを攻撃する準備ができていると長い間警告してきた。すでにロシアは、米国の諜報機関と特殊部隊が、地上でウクライナを支援しているという疑念を抱いている。

確かに、現時点ではおそらくまだ強い警告ではないかもしれないが、第101空挺部隊がウクライナの国境を越えた場合、事態は瞬く間に劇的にエスカレートする可能性があるという徴候がある。







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