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パンデミック 疾病と感染症

イスラエルの研究者が「ビタミンDに強力なコロナ重症化予防効果がある」ことを世界で初めて具体的なデータで示す。査読済み論文として発表

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nutritionfacts.org




 

パンデミックの当初から、コロナ重症患者に「ビタミンD欠乏症」の人たちが多いことはわかっていましたが、ビタミンD とコロナの重症化や死亡率に関しての系統付けられた研究はほとんどありませんでした。

最近、イスラエルのバーイラン大学とガリラヤ医療センターの研究者たちが、

「ビタミンDの接種が、コロナの重症化と死亡率を大幅に減少させる」

ことをデータとして突き止め、論文で発表しました。

論文は以下にあります。

感染前のビタミンD3レベルと COVID-19 の重症度との関連
Pre-infection 25-hydroxyvitamin D3 levels and association with severity of COVID-19 illness

過剰な摂取量でなければ、ビタミンDを飲むことに大きな弊害があるわけではないですし、今後の「オミクロン後の世界」を生きる上では、ビタミンDは、強力な補助道具となるものなのかもしれません。

今回は、そのことを報じていたイスラエルの報道をご紹介します。

ただ、以前、 In Deep の記事でご紹介したことがありますが、米カリフォルニア大学の研究で、

「ビタミンDが機能するためには、腸内細菌環境の多様性が必要」

だということがわかったということがあります。

以下の記事で、ネイチャーに掲載された論文の内容を取り上げています。

コロナ患者の大多数がビタミンD欠乏症であることがわかっている中、「サプリメントの服用や日光だけではビタミンDの健康作用はなく」特定の「腸内細菌の存在」が必要であることが判明
In Deep 2020年12月2日

ですので、ビタミンDを機能させるためには、腸内細菌環境の健全化も必要となると思われます。

個人的な経験でも、腸内細菌環境を改良していくにはそれなりの時間がかかるものですので、そちらも同時に考えていくのもよいのかもしれません。

なお、この報道で初めて知ったのですが、イスラエルをはじめとする中東では、もともと、ビタミンD欠乏症が多く「ビタミンD不足は中東の風土病」という表現が出てきます。

中東は比較的、年中、太陽光が強い国ですが、それでもビタミンDが不足している人たちが多いというのは、太陽光だけでは、ビタミンDをサポートできない部分もあるのかもしれません。

あるいは、これも腸内細菌と関係していることなのかもしれません。


イスラエルの研究は、コロナと戦うビタミンDの力についての、これまでで最も強力な証拠を提供する

Israeli study offers strongest proof yet of vitamin D’s power to fight COVID
Times of Israel 2022/02/03

イスラエルの科学者たちは、ビタミンDレベルの上昇が COVID-19 患者の重症化や死亡のリスクを減少させることに関して、これまでで最も説得力のある証拠を集めたと述べている。

バーイラン大学とガリラヤ医療センターの研究者たちは、ビタミンDは病気の重症度に非常に強い影響を与えるため、その人の年齢とビタミンDのレベルだけに基づいても、感染した場合の人々のその後の重症化を予測できるという。

ビタミンDが不足していると、重症化の危険レベルが大幅に増加すると彼らは、ジャーナル PLOSOne で発表された査読された研究で結論付けた。

この研究は、ワクチンが広く利用可能になる前のイスラエルでの、コロナウイルスの最初の 2つの波の間に行われた研究に基づいており、医師たちはビタミンサプリメントはワクチンの代わりではなく、免疫レベルの低下を防ぐ方法であると強調している。

イスラエルでは、5人に4人近くがビタミンD欠乏症であり、このイスラエルを含む中東全体でビタミンD不足は風土病といえる。しかし、このイスラエルの研究では、コロナ感染前にサプリメントを摂取することにより、患者が病気の重症化を回避できることを発見した。

ガリラヤ医療センターのアミエル・ドロール博士は、次のように述べている。

「ビタミンDが COVID 感染症の重症化を助けるのは、私たちが見ているところでは、呼吸器系を攻撃するウイルス性病原体に対処するための免疫系を強化する効果の結果だと思われます。これは、以前のコロナ亜種の場合と同様に、オミクロンにも関連しています」

研究はオミクロン以前に行われたが、コロナウイルスは、ビタミンDの有効性を打ち消すほど変異体間で根本的に変化していないと述べている。

イスラエルや他のいくつかの国の保健当局は、コロナウイルスのパンデミックに対応してビタミンDサプリメントを推奨しているが、その有効性に関する具体的なデータはこれまでほとんどなかった。

昨年 6月に研究者たちは、ビタミンDが不足しているコロナ入院患者の 26%が死亡したのに対し、ビタミンDのレベルが正常であった人たちの死亡率は 3%だったことを示す予備調査結果を発表した。

現在までにイスラエルでは、たとえばレモンと重曹でコロナを克服したという理論を含む、コロナウイルスに対しての自然療法に関する疑わしい主張が数多くあり、ビタミンがコロナウイルスを追い払うという主張について懐疑的な見方がある。

しかし、ドロール博士は、今回の研究のビタミンDの重要性についてのデータには不完全や欠陥がないことを示したと主張している。

博士は以下のように言う。

「ビタミンDを摂取することの重要性を指摘する今回の研究は非常に信頼でき、偏ったデータに基づいていないことをイスラエルの人々は知るべきです。そして、パンデミックの間にビタミンDサプリメントを服用する意味を強調しています。摂取量については公式のアドバイスに従ってほしいですが、ビタミンDの摂取にマイナス面はありません」







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