9月6日のエリー湖の米国オハイオ州から見た光景
・Lake Erie, Ohio, USA (06/09/2017)
以前は見られなかった「複数の水竜巻」が最近は世界中で頻繁に目撃されるようになってきました。
数日前、北米大陸五大湖の最も南側にあるエリー湖で、上の写真のような「三重、あるいは四重の水竜巻と虹が同時に観測される」という出来事が記録されていました。
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9月6日 エリー湖
・Lake Erie, Ohio, USA (06/09/2017)
エリー湖の場所
・Google Map
複数の水竜巻(ウォータースパウト)に関しましては、最近、
・現世の末期を感じながら見るロシア・ソチのこの世の終わりのごとき同時多発ウォータースパウト…
2017/08/31
という記事の中で、ロシアのリゾート地であるソチで、黒海の海上に出現した複数の水竜巻のことをご紹介しました。下がその時のソチの光景です。
ロシア・ソチ 8月29日
こういう現象が起きるには、相当複雑な大気の状態が必要だと思うのですけれど、最近は他の場所においても、このような複数の水竜巻が発生しており、今回は海ではなく、湖の上で冒頭のような複雑な水竜巻が発生したことになります。
このエリー湖の水竜巻は、ご覧になるとおわかりかと思いますが、「虹」まで発生しているということで、「どういう天候状態だったんだろう?」とも思います。
船上から複数の水竜巻を見る男性たち
・Lake Erie, Ohio, USA (06/09/2017)
まあ、実際に発生しているのですから、原理も何もないのかもしれないですが、これもやはり何とも不思議に感じるものではあります。
なお、その翌日の 9月7日には、ネバダ州のエルコという町で、
「ダブルの火の竜巻」
が発生したことが報じられています。
下は、アメリカ国立気象局のツイッターで紹介されたその写真です。
9月7日 米国ネバダ州エルコの山火事の現場で発生したダブルの火災旋風
これは、ネバダ州での山林火災の中で発生したもので、火災の中でこのような火の竜巻(火災旋風とも呼ばれます)が発生することはよくあるのですが、「ダブルの火の竜巻が同じ場所に同時に発生する」というのは前例がないのではないでしょうか。
こちらも、実際に発生しているのですから、発生する原理はあるということのようですが、最近のアメリカはいろいろと自然現象が「無秩序になっている」という感じもしないでもありません。