50年ぶりの噴火が予想されているアグン山の活動との関係は?
9月26日のインドネシアの報道より
延々と地面に転がる死亡した鳥たち
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インドネシアのアグン山という山の近くで、「数千羽におよぶ鳥たちが突然死亡して地面に落ちてきた」という出来事が発生し、インドネシアで大きく報じられています。
アグン山のあるカランガスムの25日の様子
インドネシアのバリ島とアグン山は下の位置になります。
バリ島とアグン山の場所
・Google Map
現地の報道などをまとめてみますと、この大量死は次のような状況だったようです。
バリ島の鳥の大量死の状況
・9月25日の午後5時30分頃に、初めて鳥が死んでいるのが住民に発見された
・その数はあっという間に増えて、数千羽に及んだ
・鳥の多くはスズメ
・死んだ鳥たちの体は濡れていた
・木の枝に止まっていた鳥がそのまま死んで落ちた例もあった
というようなことです。
体が濡れていたのは、直前まで大雨が降っていたことからのようです。
原因について、現地の報道に出てくる専門家たちの推測として、
・昼と夜の天候の急激な変化によるものではないか
・豪雨の影響があるのではないか
・鳥インフルエンザの可能性があるかもしれない
などということが挙げられていますが、スズメたちが豪雨くらいで1度に大量に死んでしまいますかね。
まあ原因はともかく、このアグン山は今、別のことで世界中で報じられている場所で、それは「この火山が 50年ぶりに噴火するかもしれない」と言われている場所なのです。
バリ島で小規模地震が頻発、約50年ぶりの噴火可能性に警戒高まる
AFP 2017/09/20
リゾートとして知られるインドネシア・バリ島で小規模の地震が頻発していることを受け、当局が警報レベルを引き上げるなど、発生すれば約50年ぶりとなる火山噴火への警戒感が高まっている。
同島の観光地として有名なクタからおよそ75キロ離れたアグン山では先月から揺れが続いていることから、当局は山頂から7.5キロの範囲を進入禁止とした。これまでのところ火口からの火山灰の噴出は確認されていないが、ここ2日間で発生した揺れは数百回におよんでいる。
アグン山の約 50年前の噴火は 1963年から1年間近く続いたもので、死者 1,148名を出した惨事でした。
今回も噴火が近いことは間違いがなさそうですが、その規模がどのくらいのものになるかはわかりません。
現在、避難している人の数は8万人近くに達しているのだそうです。
トラックで子どもたちを避難させる住民
・時事通信
ちなみに、このアグン山は、「火の神がいる場所」として古くから信仰されてきた場所でした。
それだけ激しい自然の現象を古来から見せ続けてきた場所でもあるからこその「神のいる場所」とされる名前なのだと思います。
鳥の大量死とアグン山の活動の関係は今のところはわかりません。