フェイドアウトするコロナワクチン (一部の国では違います)
ヨーロッパを中心として、健康な若い人たちへのコロナワクチン接種の推奨を中止する傾向は拡大し続けていました。
最近では、WHO 自身が、健康な成人には追加接種を推奨「しない」というような方針変更が報じられています。
WHO 新型コロナワクチンの接種指針改定 健康な成人「追加接種を推奨しない」
WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスワクチンの接種指針を改定しました。健康な成人や子どもには定期的な追加接種を「推奨しない」としています。
WHOが28日に発表した新たな指針では、新型コロナワクチンの対象者を接種の優先順に3つのグループに分類しています。最も接種を優先すべき対象としては、高齢者・重い併存疾患がある成人・免疫不全の人・妊婦・医療従事者を挙げ、「6か月から12か月ごとの定期接種を推奨する」としました。
2番目のグループは健康な成人らで、1回の追加接種は推奨するものの、2回目以降は、公衆衛生上の効果が比較的低いとして、「推奨しない」としました。 (TBS 2023/03/29)
しかし、いまだに「リスクの高いグループ」といわれている高齢者や、若い人でも基礎疾患等がある人には推奨されているのですが、スイス政府が、おそらく主要国では、初めて、
「国民すべてに追加接種を推奨しない」
と発表しました。
事実上、スイスではコロナワクチン・キャンペーンは完全に終了したということになりそうです(次のワクチンに関してはわからないですが)。
とはいえ、すでに結構接種が進んでいたのも事実で(つまり、いろいろと、もう遅いという部分はあります)、スイスは、他のヨーロッパに比べて、特に接種率が高いわけではないにしても、2回までの接種率は、公式には約 70%です。
ブースターは、スイス国民の約 55%が接種しています。日本の 140%という途方もない数字よりはかなり低いです。
ともかく、初めて「完全に接種を推奨しない」という主要国が出てきたようです。
ただ、考えなければいけないのは、接種の終了が「すべての解決につながるわけではない」ということです。たとえば、抗体依存性感染増強(ADE)があります。そこから逃れられるのかどうか。他にもいろいろとありますけれど、何年、十数年と遺恨が残る可能性が高いです。
米エポックタイムズの記事をご紹介します。
スイスが、COVID-19 ワクチン接種の推奨を停止
Switzerland Stops Recommending COVID-19 Vaccination
Epoch Times 2023/04/08
スイス当局は、COVID-19 のリスクが高いと指定された人々を含め、COVID-19 の予防接種の推奨を停止した。スイス連邦公衆衛生局は現在、「 2023 年の春/夏には COVID-19 の予防接種は推奨されていません」と述べている。
スイス当局によると、リスクが高いと指定された人々も、COVIDワクチンを接種することは推奨されない。
当局は、この変化は、すでにワクチンを接種した人たちが多数いること、あるいは、COVID-19 感染から回復した、またはワクチンを接種し、回復後の保護による自然免疫の恩恵を受けているスイス市民の数に起因すると考えているという。
当局は以下のように述べている。
「スイスのほぼ全員が、ワクチン接種および/または自然感染し、 COVID-19 から回復しています。したがって、その免疫システムはコロナウイルスにさらされているため、2023 年の春/夏には、ウイルスの循環が減少する可能性があります。現在のウイルスの亜種も、発症したとしても、非常に軽度の症状だけです」
2022年半ばの血清有病率データは、スイスの人口の 98%以上が COVID-19 ウイルスに対する抗体を持っていることを示しており、人々が以前の感染、ワクチン接種、またはその両方から免疫を持っていることを示している。
スイス当局は、COVID-19 のリスクが高いと指定された人々は、接種は推奨されないが、医師と相談し、ワクチンを受けることができると指摘した。
リスクの高い人には、65歳以上の人や妊婦が含まれる。
医師がワクチンを推奨する場合は、最後の接種から少なくとも 6か月後、または最後の COVID-19 感染から少なくとも 6か月後以降に接種する必要がある。
ワクチンはもはや推奨されていないため、費用は政府によってカバーされなくなる。人々はワクチン接種を受けるために料金を支払わなければならなくなる。
しかし、スイス保健当局によると、2023年の秋にワクチン接種が再び推奨される可能性があるという。
スイスの動きは、多くの人々への COVIDワクチン接種の推奨を停止した他の多くの国に続くものだ。
たとえば、イングランドは 50歳未満の健康な人に対するブースターの推奨を撤回し、デンマークは 2022年に同じ集団へのワクチン接種を中止した。
しかし、米国を含む一部の国では、自然免疫が高レベルの保護を享受することが研究で判明しているにもかかわらず、ワクチン接種を受けていないすべての人に一次接種を勧め続けている。