パンデミック 異常な現象 自然の力

2020年に世界で最も厳しいロックダウンを実施したオーストラリア・ビクトリア州の政府機密文書について裁判所が「公開を命令」

投稿日:


ビクトリア州は2020年に世界で最も厳しいロックダウンを実施。nyadagbladet.se




4年間の法定闘争の末、機密文書の公開が命ぜられる

オーストラリアは、2020年のパンデミックの際に、世界で最も厳格なロックダウンを含む締め付け政策をおこなった国でした。

特に、大都市メルボルンを擁するビクトリア州のロックダウン厳しさは一種異常なほどのものでした。

以下の 4年前の記事などでも取り上げています。

(記事)狂気のディストピア : オーストラリアでは「ドローンによる屋外マスク不着者の探索」と「子どもの親からの強制連行」も承認され、1984的マッド状態は進行し続ける
 In Deep 2020年8月21日

以下は、この記事で取り上げた海外の報道からの抜粋です。

2020年8月18日の報道より

オーストラリアのメルボルンは現在、ロックダウンの中で屋外でのマスク着用を義務づけているが、当局は、ハイテク機能を持つ監視ドローンを使用して、屋外でマスクを着用していない人々を捕らえている。

また、メルボルンでは、自宅から5 km以上離れると外出禁止令に違反していることになるが、それもドローンで車両をスキャンしている。

…また、ドローンでの偵察は、スケート場や公園、遊び場などに人が来ていないかどうかを監視するためにも使われている。

…メルボルン警察は、令状なしに人々の家に入り、検疫スポットのチェックを実行する権限を与えられている。

屋外でマスクをしていない罪で逮捕されたり、午後 8時から午前 5時のあいだの夜間外出禁止令に違反した場合、高額の罰金が課せられる可能性がある。

summit.news

この 2020年に、「どのような権限から、こんなことが行われているのか」ということについて、オーストラリアの情報公開法に基づいて、書類の提出と公開の請求を行ったデイビッド・デイビス氏というオーストラリアの国会議員がいました。

しかし、当時その要請は却下され、それから最近にいたるのでの 4年間の間、何度もロックダウンに関しての内部書類の情報公開を要求を続けていたのですが、最近ついに、

「裁判所が機密書類の公開を命じた」

のでした。

ビクトリア州の民事行政裁判所(VCAT)という機関の女性判事による決定です。

これにより、2020年のビクトリア州のロックダウンについての機密の部分が明かされることになりそうです。

アメリカでも、裁判所命令によって、ファイザー社の機密文書の公開が続いていますが、時間はかかったとしても、いつかはいろいろ曝露されていくという方向に今はあるようです。

コロナ関連の機密文書の公開についてのオーストラリアの報道です。





ビクトリア州のコロナ関連の秘密文書、約4年の戦いの末に公開へ

Secret Covid documents in Victoria to be released after almost 4 year fight
news.com.au 2024/06/01

ビクトリア州の物議を醸した新型コロナ対策のロックダウンの背後にある秘密文書が、ほぼ 4年にわたる戦いに政府が敗れたことで公開される予定となった。


当時の新型コロナ対策司令官のイェルーン・ヴァイマール氏。

ビクトリア州の物議を醸している新型コロナウイルス対策のロックダウンの背後にある政府の秘密文書が、同州保健省が文書を隠蔽しようとしたほぼ 4年にわたる戦いに敗れた後、公開される予定となっている。

メルボルンは世界で最も厳しいコロナ対策規則を課し、地球上で最も長いロックダウンを実施した。

ビクトリア州民事行政裁判所の裁判官は今週、保健省に対し、2020年に発令された公衆衛生命令に関連して保健局長、保健局次長、保健大臣に提供されたブリーフィングについて拒否していた情報公開請求を処理するよう命じた。

自由党議員のデイビッド・デイビス議員は、2020年に情報公開法に基づき、ブリーフィングの提出を 4回要請した。7月に 10日以内に 3回、12月に 4回目の要請を行った。

同省は、この作業により資源が大幅かつ不当に転用されるとして、すべての申請を当時拒否した。

デイビス議員はビクトリア州情報コミッショナーによる審査を求めたが、コミッショナーは法定期限内に決定を下さなかった。

その後、デイビス議員は 2020年後半から 2021年初めにかけて、この件を、ビクトリア州民事行政裁判所(VCAT)に持ち込んだ。

当時の新型コロナウイルス対策司令官イェルーン・ワイマール氏は、2021年10月付けの声明で、デイビス氏の FOI (情報公開法)要請を合わせると処理に 169.4~ 208.4週間(約 4年)かかると推定されると主張した。

同省の情報公開要請および法令遵守担当マネージャーであるマイケル・ケイン氏は、2023年11月付けの声明で、これには 61~ 74週間の作業期間がかかると主張し、費用は数万ドルに上ると主張した。

しかし、ビクトリア州民事行政裁判所副所長のケイトリン・イングリッシュ判事は、これを拒否の理由として認めなかった。

イングリッシュ判事は判決文の中で、同省が要請を処理するために必要な資源を合理的に見積もっていたとは確信できないと述べ、その情報に対する「強い公共の関心」を指摘した。

判事は、この要請を処理するのに必要なリソースが相当なものであることは認めたが、それは当局にとって管理可能なレベルだと述べた。

「責任を負う省は、要求の処理に関わる作業が省の他の業務から省の資源を大幅かつ不当に転用するという証拠について私を納得させていない」とイングリッシュ判事の命令書には記されている。

「私は情報公開法に従ってデイビス氏の要求を処理するよう保健福祉省に指示する」

これにより、州政府の公衆衛生命令を支持する 115件以上の要約書が公開される可能性があり、それぞれ平均 40~ 60ページとなる。

デイビス氏は、ビクトリア州が他の州と比べてパンデミックに対処した方法の性質上、文書の公開に国民の関心が高いと主張した。

同氏は、特定の公衆衛生命令の根拠を正当化する公開情報は限られており、その理由やその背後にあるデータや理論的根拠には国民の大きな関心が集まっていると述べた。

「 2020年7月にコロナの第二波が急増したことを受けて、私は 7月7日、7月13日、7月17日に保健福祉省に対し、公衆衛生命令を発令する決定の背景にある説明を求める一連の情報公開請求を行いました」と彼は述べた。







-パンデミック, 異常な現象, 自然の力
-, ,

Copyright© 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー , 2024 All Rights Reserved.