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米国モンタナ州のイエローストーン近くで約60年ぶりとなる規模のマグニチュード5.8の地震が発生し、新たな群発地震が始まる

投稿日:2017年7月8日 更新日:

2017年7月6日の米国ニューズウィークより

5.8 MAGNITUDE EARTHQUAKE HITS MONTANA, RAISING SUPERVOLCANO CONCERNS

数日前に、6月の中旬に始まったイエローストーンでの地震発生数が「1000回」を超えたことを、

イエローストーンでの地震発生数が「1000回」を超える
 2017/07/04

という記事でご紹介いたしましたが、7月6日、そこから比較的近い場所の、いわば「イエローストーン領域内」で、マグニチュード 5.8という規模の地震が発生しました。

この地震の規模は、ロサンゼルスタイムスによれば、モンタナ州では 60年ぶりのものということで、大変に珍しい規模の地震であるようです。

2017年7月6日のロサンゼルスタイムズより

Rare 5.8 earthquake strikes western Montana, the area's strongest temblor in nearly 60 years

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モンタナ州において地震が発生した場所は、イエローストーンの位置関係を示しますと下のようになります。これは、アメリカ地質調査所の 7月7日までの 24時間の米国内で発生した地震を示したものです。

2017年7月7日午後(日本時間)までの24時間でのアメリカ国内での地震

・USGS

距離としては、イエローストーンから 360キロメートルほどの場所です。

イエローストーンでの群発地震が続いている中で、その周辺でも、ふだん滅多に起こらない規模の地震が発生したことで、冒頭のニューズウィークの記事のように「イエローストーンの活動との関係」を懸念する声について述べるメディアも多くなっています。

なお、モンタナのマグニチュード 5.8の地震の後、余震ということになるのだと思われますが、地震が続いています。マグニチュード 2.5以上のものだけでも、17回以上に上っています。

M5.8の後の24時間の間にモンタナ州で発生したM2.5以上の地震

M 4.9 – 震源の深さ11km 震源 モンタナ州リンカーン
M 3.1 – 震源の深さ15km 震源 モンタナ州リンカーン
M 3.5 – 震源の深さ12km 震源 モンタナ州リンカーン
M 3.8 – 震源の深さ13km 震源 モンタナ州リンカーン
M 4.5 – 震源の深さ13km 震源 モンタナ州リンカーン
M 3.9 – 震源の深さ12km 震源 モンタナ州リンカーン
M 3.5 – 震源の深さ12km 震源 モンタナ州リンカーン
M 4.4 – 震源の深さ11km 震源 モンタナ州リンカーン
M 3.9 – 震源の深さ21km 震源 モンタナ州リンカーン
M 2.9 – 震源の深さ13km 震源 モンタナ州リンカーン
M 3.4 – 震源の深さ13km 震源 モンタナ州リンカーン
M 2.9 – 震源の深さ13km 震源 モンタナ州リンカーン
M 2.5 – 震源の深さ14km 震源 モンタナ州リンカーン
M 3.6 – 震源の深さ13km 震源 モンタナ州リンカーン
M 3.7 – 震源の深さ15km 震源 モンタナ州リンカーン

・USGS

さらに地震のエリアが拡大していくのか、あるいは、数十年ぶりの M5.8の地震は、単なる偶然だったのか、これからわかってくるのかもしれません。







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