南アフリカの報道より
南アフリカのリンポポ州というところにあるザーイプラーツ村(Zaaiplaats)の湿地エリアで、「大地の下に溶岩のような熱を持つ構造が出現して、地表が火災となる」という現象が起きていて、報道があった日まで、約3週間、この「謎の地底からの熱」が続いているのだそうです。
そこは「湿地」で、火山などは何もない場所です。
その地下に「溶岩のようなもの」が見えているというのです。
地下から熱が上っているザーイプラーツ村の場所
・Google Map
Sponsored Link
リンポポ州防災センターから始まり、南アフリカ国家災害管理センターなどの国家当局までが調査に乗り出していますが、これまでこのような現象は知られていにい上に、今のところ原因は何も考えらないというのです。
南アフリカ当局による調査の様子
・vk
これまでに、この熱と火災で3名が負傷しているとのことですが、今後どうなっていくのかもわからないということで、地元では不安も高まっており、当局は、来週中には調査結果の発表をすると述べています。
関係あることではないかもしれないですが、2年ほど前、この南アフリカから、かなり北にあるコンゴ民主共和国のニアムラギラという山に「新しい溶岩湖」が出来たことが報じられたことがありました。
そのことは、
・将来的にアフリカ大陸が分断されると予測される大地溝帯の上に新しい溶岩湖が出現
2014/12/03
という記事に記したことがあります。
下は、その時の報道です。
2014年11月26日のメディア報道より
この 2014年の新しい溶岩湖は、「大地溝帯」という、将来的に、その部分でアフリカ大陸が分断される可能性があるとされている地帯の上で起きたことでした。
将来的にアフリカ大陸が分断されると見られている大地溝帯
・大地溝帯
これについては、2010年に BBC などが研究について報じていたものを下の記事でご紹介したことがあります。
・近いうちにアフリカ大陸が2つに分断されるかもしれないとの研究初
In Deep 2010/06/26
アフリカの大地溝帯は、2〜3年ごとに何らかの大きな地質的変化が発生し続けていまして、大きな変化がいつ起きても不思議ではない場所でもあります。特に「アフリカ大陸の分断」という大きな事象に関して、多くの科学者たちが意見を一致させていることですので、時期はわからなくても、そうなる可能性が高いものではありそうです。
今回、南アフリカで地底からの炎熱現象が起きている場所は大地溝帯上ではないですが、「延長線上」としては、位置的に結びつく場所ではあります。
アフリカの大地の下でも何かが少しずつ進行しているのかもしれません。