タイの英字紙バンコクポストの報道より
タイ字メディアの記事より
この冬、タイの東北部などの広い範囲で、牛や水牛などの農家の飼育動物たちが、一種類ではない様々な病気や原因不明の病気などで大量死を起こしていたことが報じられています。
まだ継続中のことですが、現状を少しご紹介したいと思います。
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冒頭の2つの報道がそれぞれまったく離れた場所で起きていることが示していますように、どうやら現在、タイ各地でいろいろな動物の感染症の拡大のようなことが起きているというように見受けられます。今回ご紹介している報道に出てくる地名の場所だけでも、下のように、タイの広い範囲にまたがっています。
・Google Map
その中には「寄生虫」という報道もありますし、「原因不明」というものもあり、原因はさまざまなようです。そして、どうやら、「口蹄疫」と思われる病気も発生しているらしいことが、現地の報道からうかがえます。口蹄疫は、2010年に宮崎県で発生して非常事態宣言が発令されたことがある動物の強力な感染症です。
2016年11月28日のタイの報道より
タイの報道を見ますと、いろいろな地方でいろいろな動物の感染症が報道されているのですが、どうも全体像はつかみにくい感じではあります。ただ、かなりの範囲で動物たちにさまざまな感染症が蔓延しているということではあるようです。
伝染病の拡大を伝えるタイのテレビ報道
今のタイは天候もやや異常で、本来なら今頃の季節(11月〜2月頃まで)のタイは多くの地域で「乾季」であり、毎日よく晴れる日が続くのが普通なのですが、今年は、乾期にも関わらず「大洪水」が起きるという気象となっています。
タイ南部で洪水、14人死亡
Reuters 2016/12/06
タイ南部で大雨による洪水が発生し、14人が死亡した。国家災害警報センターが6日、明らかにした。死亡したのはいずれもタイ人だという。
大雨に見舞われたのは、タイ湾のサムイ島やパンガン島を含む南部の地域。通常より激しい雨で「排水に問題が生じた」と、サムイ島の観光当局者はロイターに述べた。
最近は多くの国や地域がそうですが、現在のタイにも気候の不安定さもあり、動物の病気はまだ拡大するかもしれない上に、これからの季節の東南アジアは鳥インフルエンザの発生の懸念もあり、動物の病気の懸念はさらにクローズアップされてくるかもしれません。