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2016年に突然消滅した琵琶湖のハスは「絶滅」した模様。専門家が「粘土層の消失やメタンガス濃度の上昇で復元は不可能」と結論。……日本列島の下で何が起きているのか

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昨年 2016年の 7月、岐阜県の琵琶湖や滋賀県の草津市など、ハス(蓮)の群生地として有名な場所で、例年なら夏に湖面などを覆い尽くして花を咲かせるハスが「消えた」という事態が起きました。

例年なら、春を過ぎて葉が育ち夏には花を咲かせるハスが、「そもそも葉も育っていない」という状況になったのでした。

平年と2016年の同じ場所を写真で比べますと、下のようなことになっていました。

平年の岐阜県海津市の水郷パークセンターの池

CameHachi

2016年7月の同じ場所

木曽三川公園スタッフブログ

昨年の報道では、「原因がわからない」ということだったのですが、最近、専門家たちによる調査の結果が出たことが報じられていました。

それによりますと、「ハスは再生不可能」との結論で、どうやら、岐阜や滋賀のハスは「絶滅」してしまった可能性が高いです。

その報道をご紹介します。

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下は、6月1日の京都新聞の記事からの抜粋です。


琵琶湖ハス消滅「復元不可能」 専門家報告書、粘土層が消失

京都新聞 2017/06/01

滋賀県草津市は31日、昨夏に烏丸半島で消滅したハスに関する調査結果を発表した。姿を消した主な原因として、土質の変化による粘土層の消失やメタンガス濃度の上昇などが挙げられた。

調査日は3~4月の5日間。ハスの群生地周辺の11地点で水質や底質、植生などを調べた。

報告書では、19年前の県の調査結果と比較し、ハスの生育に適した粘土層が波などの浸食の影響を受けて15~39センチ消失していた。

また、地中のメタンガス濃度は5~8倍まで上昇しており、地下茎の成長を阻害した可能性を示した。

消滅には複合的な要因があり「かつての状態に戻すことは不可能である」とした上で、生育環境のモニタリング調査など試験的な対策の必要性を指摘した。


 

ここまでです。

ちなみに、昨年このことを最初に報じたのも同じ京都新聞で、たとえば下は昨年 7月2日の報道からの抜粋です。

姿消えたハス、謎深まる 滋賀・草津、県内別の場所でも

京都新聞 2016/07/02

国内最大級の群生地である滋賀県草津市の烏丸半島のハスに、過去にない異変が起きている。例年なら湖面を埋め尽くすハスの葉が、ほとんど見られない。

食害、老化、病気などの可能性が取り沙汰されているが、今のところ原因は不明。草津市は調査を進めるとともに、観光業者らに状況を連絡するなど、対応に追われている。

「一体何が起きたんやろう、と。こんなことは初めて」。草津市の写真家木村尚達さん(75)は、5月末に烏丸半島を訪れた時の驚きを振りかえる。京都写真家協会会長の木村さんは、15年にわたりハスの写真を撮影してきた。「このまま全滅すれば、観光資源として大きな損失だ」

入り江状の地形がハスの成長に適し、約13ヘクタール以上で群生していた。

例年なら7~8月にピンク色の花が一面に咲くが、草津市は6月30日、「開花が見込めない」と異例の発表をした。

ということで、昨年は「謎の異変」と報じられていたこの事象が、

・粘土層の消失
・メタンガスの濃度の上昇

などによるものだとわかったというものでした。

つまり、簡単にいえば、

「岐阜や滋賀の地下で何かが進行していて、その事象が 2016年に急激に進んだ」

と言えなくもないかもしれないのです。

なぜ、「急激に」と言えるかというと、たとえば、6月1日の京都新聞に、

> 報告書では、19年前の県の調査結果と比較し

とあり、これだけ読むと、粘土層の消失とメタンガス濃度の上昇が 19年間かけてゆっくりと進んだような錯覚を覚えますが、そうではないと思える根拠は「ハスの大絶滅が、昨年になって突然起きた」ということです。

おそらく、昨年 2016年頃に何かが地下で起きたということなのかもしれません。そして、ハスの絶滅の範囲が広範囲に及ぶことから、ある程度の広い範囲で「何かが起きた」、あるいは「何かが起きている」ということになる可能性もあるのかもしれません。

ハス、あるいは、ハスの花というのは、神話や伝説レベルでも、いろいろな話を持つ特別な植物であることを、

信仰的な慈愛と輪廻転生を象徴するハスの花が「消滅」した日本の夏に
 In Deep 2016/07/18

に書いたことがありましたが、今起きていることは、信仰的な意味で重要な存在だったハスが「日本から消えている」という意味で象徴的な出来事だと思います。







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