ロシア・サラトフに出現した光柱 2016年12月8日
少し前に、
・極寒が続くロシア西部に出現した幻想的な「光の柱」
2016/12/08
という記事で、ロシア西部に出現した「光柱」(ライトピラーとも呼ばれます)をご紹介しました。
その光柱が、現在、世界各地で多発しています。冬の早い時期からこんなに多発するのは珍しいのではないでしょうか。
アルプス(12月04日)
・Christophe Suarez
今回は、最近、世界で撮影された光柱を少しご紹介したいと思います。
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光柱は、気温が非常に低くて風のない中で「大気中に氷の結晶が何層も水平に浮かんだ状態」の時、その氷晶に光が反射することによって、柱のように見えるという現象とされています(すべてそれで語ることができるわけではないでしょうが)。
下のようなメカニズムです。
地表の光が「光柱」としてうつる仕組み
・atoptics.co.uk
そんなわけで、暖かい冬などにはあまり多くは出現しないものだと思われますが、今年は今の時期から非常に多くの場所での光柱の出現が SNS などに報告されています。
どのような光柱でも、基本的には美しいものでありますが、光柱が出現しているということは、その場所の気温は少なくとも氷点下 10℃、20℃などよりも低い状態であることを示しているともいえそうです。
2016年の冬の初めの世界各地の光柱
ヤロスラブリ(ロシア) 11月30日
セヴェリン(ルーマニア) 12月03日
ボーデン(スウェーデン) 11月25日
モスクワ(ロシア) 12月07日
ノースダコタ州(米国) 12月08日
サラトフ(ロシア) 12月08日
ならべて見ますと、最近、氷点下30℃、40℃などの「超極寒」が頻発しているロシアの光柱の美しさが際立っているような感じがします。